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オランダ暮らし満36年、やっぱり翻訳つづけてます! インスタグラムも↓の青丸マークよりどうぞ。
by orandanikki
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2015年9月4日

昨夜は打ち合わせでレストランへ。

2015年9月4日_f0275876_22191455.jpg


メニューのないお店にはじめて行った。

基本的にはシェフにおまかせで5品なのだそうだが、

みんなそんなに食べられないので3品にしてもらった。


牛タンの上にアーティチョークなどがのったきれいな1皿目。

(この前にたっぷりアミューズがあって

それだけでおなかがいっぱいになりそうだった。)


2015年9月4日_f0275876_22335980.jpg


タコとジャガイモを細く切ったパスタなど。

ジャガイモのパスタにちょっと違和感を感じたがタコはうれしかった。

(ちゃんと事前にタコを食べられるか、聞かれました。)


2015年9月4日_f0275876_22365570.jpg


ラム肉もおいしかった。


会話に神経を集中していたので

ゆったりと味わう感じではなかったのだが

いつか機会があればあらためて行ってみたいと思った。


こちらのレストラン→Beulings


きれいでてきぱきとした中国系のオーナーが

食べ終わってお茶を待つわたしたちのテーブルに

おもむろにナイフとフォークを並べ出して

4人分、並べてようやく「あ、まちがえた!」と気がついて

みんなで笑ったのだが、

そのときの彼女のぼんやりしながらてきぱきしている感じが

とってもチャーミングで印象的だった。



肝心の打ち合わせは内心ドキドキだったのだが

とても楽しく盛り上がった。

レストランに行く前、ご自宅で話しているときから

「もうすでにとっても興味深いね!」と言い合うほどに。


この感じをうまく伝えられて、

多くの人と共感しあえるように準備をしていこう。
# by orandanikki | 2015-09-04 23:05

2015年8月31日

先週末。

息子の21歳の誕生日を地味~に4人で祝ったあと、

2015年8月31日_f0275876_431090.jpg


(アイルランド産とアルゼンチン産を食べ比べ。

どちらもおいしかったけど息子はアイルランドが好みだったよう。

わたしはアルゼンチンかな。

アイルランドのほうが柔らかくてアルゼンチンのほうが噛みごたえがある感じ。

どちらも旨みのあるいい肉だった。

いちばん上がアイルランド産)



夫と2人でヘンな乾杯。


2015年8月31日_f0275876_454753.jpg



なんじゃこりゃっていう写真だが、

こんな気分だったのだ。


育ってきた環境がち~がうから~、とやっぱり

〈セロリ〉が頭のなかに浮かんでくるが、

気が合わない夫婦だよね~、と2人で冗談を言いながら

それでもよく1人の人間が大人になるまで

いっしょに力を合わせてやってきたね、という気持ちで。


息子が生まれてはじめて外を1人で歩いているときに

あの人も、この人も、み~んなお母さんのおなかのなかにいたんだ!! という

あたりまえのことに衝撃を覚えた瞬間がなつかしい。

それまでとは世界がまったくちがって見えた。


* * * * *


今日、ジムで仲良しのおばさんが

ご主人と離婚の危機、という話をしていた。


「考え方がぜんぜんちがうの」という彼女に

「わかるわかる! 何年いっしょにいても

ビックリするくらいちがうよね!」

「バックグラウンドがぜんぜんちがうし…」

「どっちが正しいのか、話してるとわからなくなるの」

「でもわたしはやっぱり自分が正しいって思うんだよね~」

「わたしも実はそう。男ってどうしてあんなにわからないんだろうね?!」

「そうそう、男ってほんとにね!!」

……と大いに盛り上がった。


もちろん、男だっておなじように思っているのだし、

結婚生活をつづけていくのは奇跡のようにも感じる

なかなかタイヘンなこと。


「でも……」とわたし。

「やっぱりだれかといっしょにいられるよさはあるよね。

だれか別の人に恋をしてるとかでないならば

なるべくいっしょにいたほうがいいんじゃないかな」


10歳年上の彼女に自分がそう言っているのも

なんだか可笑しかった。


ジムにも夫婦で仲良くいっしょに来てるし

年の半分は海外に2人で自転車旅行に行ったりしてるのに、

夫婦のことは外から見ただけではわからないものなのだな。


我が家も然り。

仲良さそうに見えても、

ふとしたきっかけにいくらでもすさんでくるものだから

時間をつくってはたらきかけつづけることは必要。


だからやっぱり、

赤ちゃんがおなかにいた感覚はわたしにしかわからなくても

それぞれの方法でいっしょうけんめい育ててきただいじな息子が

1人で色んなことを考えて

人生をしっかり歩んでいることは

素直にいっしょに祝いたいと思って、

この夏のブームだった

テイクアウトのお茶で乾杯したのだった。


エジプト出身のスナックバーのおじさんが

「エジプトでは午後5時にミルクたっぷりのお茶を飲むんだ」と話してくれて

熱々のカップにナプキンを巻いて

「濃いお茶にミルクたっぷり」と渡してくれたもの。

しみじみとおいしかった。


明日から9月。

まずは勉強会や日本からいらした方との打ち合わせ。

息子もすでに新しいインターンシップをはじめているし、

わたしも秋に向けてがんばろう。
# by orandanikki | 2015-09-01 05:32

2015年8月26日

昨夜はひさしぶりに近所の友だちのところへ。

2015年8月26日_f0275876_22402617.jpg


お母さんの味のシメジのお寿司をごちそうになる。

しっかり味のしみた煮物と、

高級だし塩とレモンでさっぱり味のキャベツとラディッシュのサラダとともに

たくさんおかわりして堪能させてもらった。

(たまごのすまし汁とキュウリとパプリカの浅漬けもおいしかった。)


いつもどおりいっぱいおしゃべりして

いまからすでに次回のおしゃべりが楽しみになりつつお別れ。


今朝、気がついたら

昨夜はちょうど28年前にオランダに留学してきた日だった。

心のこもったお料理でいっしょにお祝いしてもらったようで

じんわり嬉しい朝だった。

ありがとう!


今日はひさしぶりにーー


2015年8月26日_f0275876_2250209.jpg


ユーケスさんのところへあそびにいってきた。


(左下の本『よい旅を』にスケッチされているスプーンを

コーヒーの前に広げてくれた写真)



お元気そうで、娘さんが朝から作ってくれていた

おいしい赤パプリカのスープやザクロや豆のサラダを食べながら

(ザクロの種までバリバリ食べたの、はじめて)

日本のことや体のこと、人生や前世についてなど

さまざまな話をときに大笑いしながらした。


戦争がテーマの本をとおして出会ったのだが

それで終わりにならずつづいていく友情があり

人間どうしとして率直に話し合えるのがうれしい。


99歳のユーケスさん、

わたしと同じ気持ちで〈成長〉することの大切さを語っていた。

わたしもおばあさんになっても

若い人と同じ目線で人生について語り合える人になりたい。


オランダ暮らし29年目、

よいスタートが切れました。
# by orandanikki | 2015-08-26 23:20

2015年8月21日

2015年8月21日_f0275876_443266.jpg


この間。

息子の彼女が買ってきてくれた

カステラと生八つ橋とういろうの贅沢なお茶会。

食べながら、テレビで写真を見せてもらった。


今回は交互に病気をしてしまったのだが

そのおかげで彼女は息子のいとこと2人でスーパーに買い物に。

大学生になったいとこは

1年でしっかりと英語でコミュニケーションできるようになっていたそうで頼もしい。


翌日、彼女は1人でそのスーパーに買い物に行って

息子と母にカレーを作って食べさせてくれたそう。

母も自分のカレーよりもおいしいと言ってくれたらしい。

お世辞でもうれしい。


電話で話したときにわたしからも彼女にありがとうと伝えると

とても喜んで、作ってあげるのがうれしいのだと言っていた。


でも今度は彼女のほうが寝込んでしまい

息子が1人で三宮まで写真のプリントアウトと

晩ごはんの中華をテイクアウトに行くことに。


いままでほとんど1人で電車に乗ったことがなかった息子。

「運転手さんに下りるところで教えてくださいって言ったんだよ」とかなんとか

電話で冗談を言って、はじめてのおつかいのような冒険を喜んでいた。


昨年はどんなおみやげを買ってきてくれるだろう?! と楽しみにしていたら

頼んだもの以外、おみやげというものが一切なく

スーツケースいっぱい自分の服を詰めて帰ってきて

唖然として、険悪な雰囲気になったのだが、

今年はファッションから写真に興味が移り――




2015年8月21日_f0275876_564631.jpg



スーツケースから何十ものフォトフレームが出てきてビックリ。

(これはその一部。)

「こんないいのが100円なんて信じられないよ~」とのこと。


入っている写真はおばあちゃんにプレゼントするためにプリントアウトしたけれど

あまりよくなくてボツになったものだそう。


おばあちゃんと忘れられない時間を過ごし

色んなことを考えて、戻ってきた。

「さきちゃん、恐いから~」と気をつかって

わたしが喜びそうなものも色々と買ってきてくれました。


2015年8月21日_f0275876_4584652.jpg


きのうはひさしぶりに4人で食事。

サーモンが少なめだったのでスクランブルエッグをプラスして。


今日は1切れ残っていたサーモンをほぐして、

2015年8月21日_f0275876_511921.jpg


たっぷりワカメと海の幸のスパゲティ+エビのトッピング。


夏が終わりに近づき、こうしてまた3人や4人で食事をする

日常がもどってきた。


今日は仕事で確認事項があり電話をしたら

担当者が2人ともいなく、偶然、話した知り合いから

よい情報を仕入れることができた。

資料をたくさん送ってもらったので、

一気に進めていこう。


楽しみなお話にも声をかけていただいたので

練習しよう。



* * * * *


コンセルトヘボウに行ったときの

トルコ石のペンダントのこと。


握りしめて音楽を聴いていると

わたしは紛れもなく母だけでなく父の子どもでもあるのだ、という

あたりまえのことが強く感じられた。


とてもいい夜だったのに

帰りに5番トラムがミュージアム広場で乗ったとたん

動かなくなってしまい、

あわてて24番に走っていったため

チェックアウトを忘れてしまった。


父のペンダントのせい?

ヴァイオリニストにずうずうしく話しにいったのが

気にいらなかった?


……こういうのを心理学では〈magisch denken(魔法的思考)〉と言うそう。


幼い子どもが「こんなことが起きたのは◎◎したせい」と

こじつけて考えることだが、

大人にもありがちなこと。

そういうのは意味がないからやめなさい、と昔、心理カウンセラーに言われたのだ。


まぁ、そうだろうな。

たまたまトラムの調子が悪くて、

たまたまぼ~っとしててチェックアウトを忘れてしまっただけ。


そう思っても、正直、トルコ石のペンダントがやっぱりちょっぴりニガテで

天国の父と自分の関係が不安になってしまう。


きのうなど、あっちもこっちもどん詰まりの感があったのだが、

それでも今日は色んなことが面白く展開した。


大丈夫。

トルコ石のペンダントはやっぱりだいじにしよう。



ところで、コンセルトヘボウからとんでもなく遅く

夜中の12時15分に帰ってきて

息子が買ってきてくれた雑誌クロワッサンを読んでいたら

佐藤愛子さんが〈ケンカのない人生なんて〉というタイトルで

こんなことを語っていた。(長い引用です)


「でも、やっぱり私は、情というものが大切だと思うのでね。

肉親や家族を否定すると、その上のもとになる感情が根絶やしに

なってしまうような気がするの。

大いにケンカしたり、憎み合ったりすることも、

ひとつの情の表れなんだから」


「……だけど、情を抜きにした、すっきりした人生なんていうものが、

そもそも私には面白いとは思えないんですよ。

生きるというのは、したくないこと、面倒なことの連続。

ケンカのない日々なんて、気の抜けたビールみたいなものでしょう?

集まればケンカになるかもしれないけれど、

でも、家族だからできるという部分もある。

それを本気で否定するのなら、完璧に孤独に徹する強さを

持たなくちゃいけないでしょうね」


これを読んで少し気が軽くなった。

そして、これと同じようなことを

弔問に来た父の同僚の先生方が言ってくださり、

父とわたしの数々のすさまじいケンカを

楽しそうに笑って、愛情の裏返しとも言ってくださったのを思い出した。


とてもとても濃く苦しい関係だったけれど

あんな想いをできたことも貴重な体験だったのだ。


仲のいい親子は無条件にうらやましいけれど

肝心なのはいまの自分が毎日、家族と楽しく過ごせていること。


だから、その日常の片隅にあるトルコ石のペンダントも

父の思い出として大切にしよう。



ちなみに〈クロワッサン〉は8月25日特大号。

〈人生の先輩に聞く

真直、生きぬく知恵。〉という内容で、とても興味深いです。




長々と読んでくださってありがとうございました!


おまけの写真。

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アルバートハインの雑誌allerhandeの卵の広告に

おにぎり入りの日本のお弁当が使われていたのが面白かったので。
# by orandanikki | 2015-08-22 05:51

2015年8月15日

今年は父の初盆のほうに気持ちが向かっていて

ハーグの式典はちゃんと見なかったのだが、

ちょうど若い女性がスピーチをしているのを聴いていたら、

昔、通訳をしたことがきっかけで

たがいの家を訪ねあったことのある方たちのひ孫の方のようでビックリ。


著者だったおばあさんからいただいて読んだBushidoという本の

話をされていた。

(あとでちゃんとスピーチを聴いてみよう。)


わたしはまだ20代だったけれど

ご夫婦を家に招待してランチをご一緒した。

お話しするのも料理をするのも緊張したのを覚えている。


国家どうしのことを一個人としてどうすることもできないけれど

草の根的に自分のまわりでできることだけは

心をこめてやってきた。


これからもそれはつづけていきたいと思う。


* * * * *

昨夜はコンセルトヘボウで大好きなブラームスのヴァイオリン協奏曲を聴いた。


さいごに父に会ったとき、

母や母方の家への生涯の不満をすべてわたしに向けて

コンサートに行くのも贅沢なように言われてしまったのだが、

もう亡くなったのだからそういうこだわりはなくして

いっしょに行こう、の気持ちをこめて

父がトルコで買ってきてくれたトルコ石のペンダントをつけていった。


父との関係の不穏さから、それをつけていて

あまりいいフィーリングではなかったので

つけるのを避けていたのだが、

もしそうだとしても、それも含めて受け容れよう、ときのうは思えたので。


ブラームスはいままで聴いたどの演奏よりもゆっくりだったのだが、

コンサート後に上のカフェで開かれた交流会で

ヴァイオリニスト、Sergei Khachatryanさん本人から

その心意気を聞くことができた。


(英語をパーフェクトに理解できないのだから

録音してくればよかった。

ブラームスのピュアな美と向き合えば、

〈テンポ〉などという言葉は関係ない、というようなこと。)


質問の時間もあったのだがさすがに勇気が出なかったので

終わったあと、セルゲイさんに駈け寄って

アンコール曲を教えてもらった。


舞台上での説明では故国アルメニアの曲、ということ以外

聞きとれず、何人かの人に聞いてもみな聞こえなかったそう。


とても悲しいメロディーで、

もっと陽気なアンコール曲でもよかったのでは、という気もしたけれど

それがとてもしっくりと心にまっすぐ入ってきたので

どうしても教えてほしかったのだ。


ボロボロな英語になってしまったが

大勢の人たちが待つなか、

わかりやすく書いてくれた。


YouTubeで探したら、ご本人の演奏で見つかった。


今年はちょうど第1次大戦でのアルメニアのジェノサイドから100年で

亡くなったアルメニア人に対する畏敬の念で

コミタスの民族音楽をアンコール曲に選んでいるよう。


ブラームスの音楽をつうじて

アルメニア人の気持ちに触れることになり

そういう意味でも音楽のもつ力を感じた。

ぜひ聴いてみてください。





世界じゅうの人が戦争の悲しみを遺伝子のなかに受け継いで

それでも自分たちにできる精いっぱいのことをして

おたがいによいものを与え合っているんだな――


そんな想いになれた夜でした。


父のペンダントのことはまたあらためて書きたいと思います。


2015年8月15日_f0275876_101155.jpg


(左がセルゲイさん。

みんなに向かって話すときはクールでウィットに富んでいて、

英語ボロボロで熱心なアジア人のおばさんには

やさしい笑顔、温かく力強い握手でした。)
# by orandanikki | 2015-08-16 00:36