オランダ暮らし満30年、やっぱり翻訳つづけてます!
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コンセルトヘボウ 2018年8月

昨夜はベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で、ブラームスのヴァイオリン協奏曲を聴いてきた。


歴史がとても古いノルウェーの楽団。

コンサートマスターが指揮者の前に1人で登場するのが珍しい、とトーク(後述)で話題になっていた。


指揮者のエドワード・ガードナーさんが始まる前に聴きどころをマイクで説明していたのも新鮮だった。


ソリストはカナダ人のジェームズ・エーネスさん。


2015年夏に聴いたアルメニア人、セルゲイ・ハチャトゥリアンさんのゆっくりで力強い演奏が印象的だったので、最初のうちはそれと比べていたのだが、途中からジェームズさんの静かな演奏をいいなと思うようになった。


どこだか忘れてしまったが、3つの音がとても静かに澄んでいて、惹きつけられた。


目を閉じて、深く入り込んで、力を込めて弾く感じの人が多いなか、淡々としている印象。


子どものとき、父の感情を込めたようなゆっくりの朗読よりも、感情を排除してひたすら早く読む母の朗読のほうが、わたしには物語に入りやすかったのをちょっと思い出した。


どなたかも「よけいな思い入れがない」と感想を書いていて、そうそう! と思った。



コンサート終了後にトークがあって、そのとおりなのがご本人から聞けた。


毎日なにがあっても練習したり、舞台に上がる前のおまじないがあったり、そういうこだわりは敢えてもたないようにして、その瞬間によい演奏をすることに集中しているのだそう。


舞台前にげんを担いでかならずバナナを2本食べる音楽家がいて、「バナナが好きなの?」と聞くと「いや、大嫌いだ」と言っていた、という笑い話をしていた。


エドワードさんが「ジェームズは80パーセントの力で演奏している」というようなことを言って、「それは今回でやめにしよう」とジェームズさんが言って笑った、と理解した。英語のヒアリングまちがっているかもしれないが、わたしの受けた印象ーー自分を前面に押し出しすぎていない感じーーに重なった。


さいごにCDにサインしてもらってお話ししたのだが、もっとちゃんとどこがよかったか、伝えられなくて残念。


アメリカの楽団とヨーロッパの楽団で演奏するちがいはない? と1つだけ質問させてもらったが、国民性はちがっても〈音楽〉はそれを超えるものだから、ちがいは感じないとのこと。




たまたま隣り合わせたおばあさんはすぐそばに住んでいるそうで、「あの人はいつも一番前に座ってるの。サインもらうのだけが目的で」などと教えてくれた。


ナッツだけ買って食べているので、ワインでもごちそうしたかったのだが、「いらないわ、それよりもあなたにナッツを食べてほしい」と言われた(夜遅いからと遠慮した)。



そんなことも含めて楽しい夜でした。



夏の間だけある終了後のトーク、遅くなってしまうので迷ったが、やっぱりこの人の話を聞いてみたい! と思って、残ってよかった。

帰ってしまう人がほとんどで、もったいないと思う。



はじめて聴いたシベリウスの交響曲5番もすごくよくて、これはハマりそう! と思った。


好きな曲を聴きにいって、新たな曲に出会うのも楽しみだ。



芦屋の家の台所でいつもブラームスを聴きながら料理をしていた母にも、「わたしたちが好きだった曲をあなたも好きでいてくれて嬉しい」と喜んでもらえた。



音楽によって、人も時間も空間もつながる。



おばあさんになってもずっと、コンセルトヘボウに行けますように。


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(向かって右がジェームズさん、中央がエドワードさん)



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by orandanikki | 2018-08-20 21:58
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