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オランダ暮らし満36年、やっぱり翻訳つづけてます! インスタグラムも↓の青丸マークよりどうぞ。
by orandanikki
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2016年9月23日

2016年9月23日_f0275876_4314739.jpg


夫が勤続25年で表彰された。


最初に握手をした人は何年か前、

夫に濡れ衣を着せて

わたしが出て行って話し合いをした人。


「ひさしぶりだね、元気?」と

あっけらかんと挨拶を交わせた。


あのとき夫は「裁判だ!」と怒ってたけど

裁判するのにもお金かかるし、

ムダなエネルギーも使わないといけない。


そんなことしなくても、オランダ人なら

ふつうに話し合えるはず、と思ったのだ。


オランダの会社にはかならず

社員に選ばれたvertrouwenspersoonがいて、

どんなプロブレムでも解決策をいっしょに考えてくれるーー

そんなことを知ったのもあの事件があったから。


ほんとうにすばらしい人で、

話し合いの機会を設けて

冷静に話し合う手助けをしてくれた。


結果、ビックリするほど素直に

口頭とメールで謝罪の言葉をもらえた。

やっぱり、声を荒げなくてもちゃんと理解し合える、というのが

わたしの中で自信になった。


文学という自分の特殊な仕事だけでなく、

一般社会でも通用するんだ、と。


あのとき、嫌な想いが残っていたら、

今日、わたしはあの場に行く気にはなれなかったはず。


「奥さん? はじめて見た!」と声をかけてきた同僚に

「ここに来るのは好きじゃない、

なにかプロブレムがあったときだけ通訳に来る」と

さらりと冗談で言ったら、

「じゃあ、ずっとプロブレムがなかったってことだね」と言われて

「そのとおり」と笑った。


社長さんが話しかけてくれたので

さりげなくハリネズミの話やムリシュやマックさんの話もしておく。


さりげな〜く、ただの日本人じゃないんですよ〜、と

アピールしておくのは

息子の学校でもずっとしていたことだけど、

それによって息子や夫への見方が良い方に変わるのだから

(人間はそういうもの)、

利用しない手はない。


息子の高校のオランダ語の評価が低かったときにも

面談で文学の翻訳をしている話をしておいたら

レポートの評価がいきなり10点満点に上がったりした。


わたしの仕事にまったく興味を示さなかった

煮ても焼いても食えない方も今日、姿を見たけれど

社長さんはちゃんと話に乗ってくれ、

ヘールト・マックのお姉さんに高校でギリシャ語を

習った話などしてくれた。


ようやく翻訳の仕事が軌道に乗ってきたけれど

これまで大変だったとき、

この会社で夫がずっと働けて

ほんとうにありがたかった、とお礼を言うと

それはこちらも同じで感謝している、と言ってくれた。


あなたがそんな活動をしてるなんて、

ぜんぜん知らなかった! と言ってもらえて

気持ちのいい会話だった。


いろいろあっても、安定した会社で働けるのは

ありがたいこと。


夫がいちばん近しいシェフともはじめて色んな話をした。

いろいろあるけど、お互いバカも言い合って

なんとか乗り切れるいい同僚、と思ってもらえててよかった。


彼の奥さんがドイツで育ったイギリス人で

英語、ドイツ語、オランダ語を話せるそう。


奥さんのアイデンティティーはなに? と聞いたら

「ドイツ語で言う〈イギリス人〉」だと

本人が言っている、というのが

今日、聞いたなかでいちばん興味深かった。

その感覚、とてもよくわかる。


2016年9月23日_f0275876_574999.jpg



時に嫌な想いをしながらもずっと働いてくれてきた夫に

心から感謝。


明日、息子と3人でお祝いすることにして

今夜は地味ごはん。

2016年9月23日_f0275876_595642.jpg


ほとんどキヌアのごはんが残っていたので

チキンピリピリのお世話になって簡単に。

2人とも慣れない場で疲れてたので

シンプルだけど十分おいしいね、と言いながら食べる。


わたしはそれでもスタバに寄り道してきた。

(入りたいカフェが見つからなかったので、

夫は自転車で先に帰る。)

2016年9月23日_f0275876_512479.jpg


スタバおばさん。

どうしても、おいしいミルクティーを飲まずに

午後を終えられない。


ちょうどショッピングセンター行きの無料バスに乗れたので

歩き慣れない靴のところ、ありがたかった。
by orandanikki | 2016-09-24 05:45
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