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オランダ暮らし満36年、やっぱり翻訳つづけてます! インスタグラムも↓の青丸マークよりどうぞ。
by orandanikki
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2016年7月23日

高山なおみさんが〈日々ごはん〉に

イベントのことを書いてくださったのが

とってもうれしかったので、

よかったら読んでみてくださいね。

こちらより、7月17日のところ)


いつも寝る直前までオランダのテレビを見ているのだけれど、

ベッドにはいって眠るまでのみじかい時間、

日本の本が読みたくて……


わたしの気持ちにいちばんぴったりくるのが

高山さんのエッセイなので、

ベッドの上にはいつも『日々ごはん』が置いてある。


4月に東京で打ち合わせをしたときに

神戸でもイベントをやりたいね、とりえさんがおっしゃった。

どこかイベントできるところを知ってる? と聞かれて

とっさに思いついたのが、

たしか高山さんが神戸のジュンク堂でイベントをされていた、

ということだった。


「実はわたし、高山さんの大ファンで」と話すと、

「じゃあ、高山さんとイベントをすることを目標にしよう!」


ええ~っ?!


そんなことってあるんだろうか?


ちょうど打ち合わせのあとに会う友だちが

長年、オランダに高山さんの重たい本を

送ってくれてた張本人だったので、

りえさんにも会ってもらった。


いつか、そんなことが実現したら……

そんな想いで東京をあとにした日記は

4月のところに残ってます。


しかも、イベントをさせていただいたジュンク堂池袋本店の方が

調べてくださったところ、

高山さんがイベントをなさったのは神戸ではなくて

わたしの故郷、芦屋のジュンク堂だったことが判明!


さらに、高山さんはちょうど6月に神戸に引っ越されるところ!


もう運命がひとつに集まってきたとしか思えない展開だった。


でも、イベントをお引き受けいただけるかはわからなかったので、

一時は高山さんの本をベッドで読んでもリラックスできなくなってしまい、

いったんベッドからおろすことに。


わたしが一方的にファンだからといって、

お引き受けいただけるかどうかはわからない。

どちらになっても受け留めよう――

なるべくそう思おうとしていた。


でもやっぱり、ご一緒させていただけることになり

ほんとうにうれしかった。

新潮社やブロンズ新社の担当の方たちの

お力添えがあってのこと、

ありがとうございました!



芦屋駅の改札口でりえさんと3人で待ち合わせをして

わたしが赤ちゃんのときからある喫茶店ユーカリでの

打ち合わせにむかう途中、

「ほんとうに高山さんですか?」と聞いてしまうくらい

不思議なできごとだった。


はじまるまえにトイレにご一緒したとき

「歯になんかはさまってる」とおっしゃるので、

「これ使いますか?」とパンツから

朝、てきとうに切って入れてきたフロスを取り出すわたし。


「朝、入れたところだから汚くないんです」

「便利だね! いいの?」

「わたし、はさまってないから」という可笑しな会話をして

使っていただくことに。

なんだかとてもうれしい。


しばらくすると「こんな大きなの、とれた!」と笑う高山さん。

洗面台を見ると、レタスの葉っぱみたいなのが流れていくところで

2人で笑ってしまった。


自然体がステキすぎて、ますます大好きになりました。


会場にはわたしの幼稚園から高校、オランダ時代までの

多くの友だちと母親や母のお友だちまで来てくれていたので

高山さんはファンの方たちとのイベントとちがって

すこし戸惑いがあったと、あとから話してくださった。


高山さんのファンの方たちと半々のイベントを想像していたので、

単身でアウェイな場にいらしてくださった勇気に感謝。

引き受ける必要もないことなのに、

たいせつに想って、心をこめて向き合ってくださった。

見習いたいと思う。


ハリネズミだけでなく、『どもるどだっく』のお話も聞けてうれしかった。

わたしは言葉とか空想がメインの子どもで

脳内が現実を上回る世界だった。

教室がどんなにさわがしくても

ひとり、自分の世界にトリップしているので、

「ぼんやりするな!」と言われてしまう。


いまなら、「いや、ぼんやりしてるんじゃなくて

こんなに豊かな世界が頭のなかで繰り広げられてるんだ」と

説明することができるけど、

そのときには「ぼんやりするな!」と言われても

意味がわからないような感じだった。


なーみちゃんみたいな生き生きとした子ども、

昔のわたしだったら恐かっただろう、と

さいしょは思ったけれど、

すこし時間がたつと、もしかしたら

いっしょに笑いながらいろんなものの味をたしかめる

友だちになっていたかもしれないな、と思った。


2人とも、まわりとなじめない子どもだったのに

こうしていっしょに人前でお話ししている。

長~い時間かかってたどり着いたおたがいの〈いま〉が

交わりあった――

ほんとうにうれしい時間だった。


まだたったの1週間前のことなんだ。

胸がいっぱいでうまく書けないけれど、

高山さん、ほんとうにありがとうございました!



他人とちがっていたり、

欠けているところがあったり、穴があったり……

だからこそ人は魅力的なんだと思う。


高山さんもわたしもぱかっと開いて

不完全な自分をそのまま見てもらって生きている。


友だちがわたしに高山さんの本を送りつづけてくれたのも

そんな共通点を見抜いてくれていたからかもしれない。
by orandanikki | 2016-07-23 18:32
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