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勉強会 2015年3月
昨夜は仲良しのおばさんたちがだれも来ていなくて
ちょっと心もとなかったのだが いままで話したことのなかったおじさんと深い話ができた。 仲良しで固まるより色んな人と話すほうが楽しい。 内容をくわしく書けないのが残念なのだが (いつか書けるときがきたら書きます) きのうはみなの話の端々に わたしがオランダ人に抱いていたイメージを 覆されることがあって、心のなかで(え~っ!?)を連発していた。 それは、オランダ人は自分の感情を伝えるのがニガテ、ということ。 よく、日本人は感情を出さないと言われるけれど、 おもわず「まるで日本のことみたい」と言ってしまったくらい。 「Hoe gaat het(元気)?」と聞かれても 元気じゃないとは言えない、 これは言語の問題だろうか? 英語だったら言えるのに……などと話している。 たしかに、あらためて考えてみると まわりのあの人もあの人も…… 感情を話したりはなかなかしない。 ただわたしがだれとでもそういう話をするので つられて話してくれる、ということだったのかも。 だれにも話せないから、と相談を受けることもあるし。 強い姿を見せないといけないから、とだれかが言って みんながうんうん頷いている。 まわりの人たちになんでも話して とてもよく受け留めてもらっている、と言ったのは わたしだけで、ビックリ。 わたしがオランダ人はこうだ、と思い、 そこに近づこうとして、いつのまにか超えてしまっていたような、 不思議な感じ。 あらためて考えてみると、24歳でひとりぼっちで留学してきて 一から人間関係を築かないといけなかったことが幸いしていたような気もする。 家族も友だちもいないし、黙っていればただの謎の東洋人だから 心を開いてわかってもらおうとするしかなかったから。 でもわたしは日本にいてもやっぱりおなじような人間である気もするけれど。 強くあろうとしてひとりで抱え込んだりせず、 「わたしはこんなに困ってる。みんな助けて~!」と言える―― いいのか悪いのかわからないけど、気持ちがものすごくラクなことはたしか。 いままで安楽死に関する本を読んだりするなかで オランダ人が話し合いをとても大切にしていて おたがいの信頼関係がベースになっている、ということを知り、 それがオランダのスタンダードだと勝手に思っていた。 オランダ人は国際社会でコミュニケーション力の高い人たち、と 思われているけれど、 その人たちの割合はそれほど高くなく ふつうの人たちはむしろそういうことがニガテなのだ。 「そこをなんとかしていかなきゃね」とみなで言い合っていた。 とても興味深い話し合いだった。 はじめて話したおじさんの言っていたことも オランダのイメージと実態のズレに気づかせてくれた。 こんなに長く住んでいても発見と驚きの連続で 興味が尽きない。 研究対象としての社会の隅っこに自分も少し参加して ほんのわずかでもインターアクションになっている―― そんなすべてがおもしろい。
by orandanikki
| 2015-03-04 19:01
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