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デヴィと地蔵菩薩
きのうはひさしぶりにデヴィとゆっくり話して
日本でのことや仕事のことを聞いてもらった。 オランダ語の記事のコピーももっていって喜んでもらった。 ぜったいにできると思ってたよ、と言ってくれた。 息子の記事の載った雑誌も見てもらった。 親子で1ヶ月以内にはじめて雑誌に掲載されたのは やっぱり不思議な偶然。 〈はじめて〉は1度しかないのだから貴重な、意味のあることだと思う。 子育てと仕事がぎゅっと凝縮されたようなできごと。 それをデヴィもわかっていっしょに喜んでくれた。 マイナスなできごとに関して、デヴィはなんというかな、と ちょっと不安だった。 お説教めいたことを言われるかもしれないと思っていたのだが、 もうあなたにできることはないのだから、それでいいんだよと 言ってくれた。 そして、バッグの中からきのうの栞を出してプレゼントしてくれたのだ。 熱心にサンスクリット語での名前とか、 いつも棒を手にもっていることとか、 子どもを助けてくれることとか話してくれるのを ふんふんと聞いていたら突然、あっと気がついた。 「これ知ってる! ……父方の霊園にあって、いつもかならずおまいりしている!」 そういえば秋に撮った写真もあるはず、と探して デヴィに見てもらったのがこちらーー そう、これのことよ! というデヴィと あぁ、これだったんだ、と納得するわたし。 いままでの〈インド人〉〈日本人〉という関係を超えて 根っこのところが繋がった瞬間だった。 若いころ、インドの文化に興味をもっていたけれど 自分とは異なるものとして捉えていた。 歴史の授業で大乗仏教が…と習ったことも 暗記しただけで、日常のお寺で手を合わせることとは 自分のなかでつながっていなかった。 デヴィをとおして生身で文化を感じ、 時の流れの壮大さを俯瞰したようなひとときだった。 書いてくれたサンスクリット語。 ウィキペディアに載っていた。 地蔵菩薩はサンスクリット語ではクシティ・ガルバ。 クシティは「大地」、ガルバは「胎内」「子宮」の意味で、 意訳して「地蔵」としているそう。 「菩薩」をウィキペディアで調べると、 デヴィの書いてくれた〈ボーディ・サットバ〉といういう言葉が出てくる。 サンスクリット語だったんだ! 不思議だな。 (また何度も書いた話になるが) インドで大道芸の研究をするはずが 大学院の試験の時間割を見まちがって失格。 オランダに留学することになり、 ショッピングセンターで声をかけてくれたデヴィは わたしが大学院でお世話になるはずだった先生の知り合いだった。 インドに行く縁はなかったけれど オランダで出会った〈インド〉がデヴィで、 栞をとおしていちばん身近な原点のような 地蔵菩薩に再会したーー たった1枚の栞だけれど、 デヴィのわたしへの気持ちによって 壮大な世界と小さな自分が繋がっているようで しずかにワクワクしている。 ……そんなお話でした。
by orandanikki
| 2015-02-10 19:56
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