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第二言語と脳の老化きのうは寒いなか、あそびに来てくれたアンドレのために オーガニックの鶏ミンチでふわふわ団子鍋を作った。 食べやすいようにごはんといっしょにスープ皿で。 キムチも食べさせてみた。 サラダを作ろうと思ったらトマトしかなかったので 塩コショウ、お酢、めんつゆ、オリーブオイルで和えて。 お鍋はおいしいと2杯たっぷり食べてくれ、 キムチは辛くてニガテだったみたい。 さて、きのうも自分のオランダ語について一人反省会。 腰が炎症をおこして…と説明しようとしたのだが、 いつもはすんなり出てくるontstekingという言葉が そこまで出かかっているのに出てこない。 「あ~オランダ語が下手になってる。気まずい…」 「それを描写できない?」 「できない」 なぜならそのときのわたしの頭には日本語で〈膿む〉という単語しか 浮かんでいなかったから。 日本語でも〈炎症〉という言葉を失念していたし、 頭がなんだかぽかんとなっていて〈炎症〉を 説明することもできない。 でも脳のどっかから突然ontstokenという言葉が出てきて 「ontstokenだったっけ?」 「そうじゃない?」 「いや、ちがう」 ……と、せっかく思い出した言葉を今度は正しい言葉だと 認識できなかったのだ。 そこでいったんトイレに行って、一呼吸置いて考え直してみたら、 それで合っていたことがすんなり腑に落ちたのだ。 ontstoken(炎症をおこした)とか ontstekingspijn(炎症による痛み)と言いたかったのだ、と。 「いや~、ビックリした。言葉が思い出せなくて それから言葉を思い出したのに、 それが正しいと認識できなかったなんて、はじめて! でも、オランダ語だからじゃなくて日本語でも起こるような気がする」 と言ったらアンドレもそうだね、と言って 映画を3本つづけて観たら、最初になにを観たか思い出せなくなって いまは最後になにを観たかも忘れてる、という話をしてくれた。 50を過ぎたわたしたちの記憶力が悪くなっているのはまちがいない。 たとえ何語を話していても。 でも、わたしの言ったことはちがうかも。 いやでも、〈炎症〉という言葉も実は思い出せなくて 〈化膿〉の同義語を探したくらいなのだが。 でもでもやっぱり、日本語で〈炎症〉と思い出して それが正しい単語だと認識できないことはないよなぁ。 あ~、やがて哀しき外国語。 記憶力の衰えをフォローするのは会話のクオリティー。 きのうも政治から更年期まで色んな話をした。 Wie is de Mol?やDe wereld draait doorの話でも盛り上がった。 あと、わたしはやっぱり自宅でリラックスした状態だと オランダ語力が落ちる。 仕事だったり他人の家におじゃましたりすると 脳がきちんとしているのだが、 いちばん初歩的なミスをしやすいのが 自分ちでリラックスした状態なのだ。 悲しいけれど、真にリラックスして 文法をまったく考えずにオランダ語を話せることはないのだ。 きのうは文法のまちがいはなかったし、 オランダ語の記事も面白かったから お姉さんと友だちにも読ませた、と言ってくれたけど……。 あ〜、ふつうのオランダ人みたいなオランダ語が話したいんだよなぁ。 リラックスしていても第二言語のレベルが同じであるのは 母国語であるかブロークンであるかのどちらかなのではないかと思う。 こんなことをその場で考えたわけではないけれど けっこうインパクトがあったので、 きのうの夜が楽しかったかと聞かれれば ちょっとちがうビミョウな感じ。 でもきっとわたしはこれからこのエピソードを オランダ人の友だちみんなに話してネタにするだろうな。 自分のオランダ語がこれからどうなっていくのか とても興味深いことだけはまちがいない。 これも〈異国で死ぬまで暮らしてみたら〉という わたしのごく個人的なプロジェクトの一環として 楽しみつつ体験していこう。 いつかそんな余裕がなくなる日まで……
by orandanikki
| 2015-02-07 20:50
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