オランダ暮らし満30年、やっぱり翻訳つづけてます!
by orandanikki
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2018年8月15日

今年のIndie herdenkingは見たくない、と思っていたのだが、『ヨーロッパの100年』のヘールト・マックさんのスピーチだったので、頑張って見ることに。


皆、放送で相変わらず〈ヤッペンカンプ〉という言葉を使っていて、それがいまのわたしは嫌でたまらない。


(一般の人が言うのは仕方ないけれど、現在、日本と友好的な外交関係にあるのだから、公には使ってほしくない言葉。)


マックさんが〈ヤパンセ・カンペン〉と言ってくれているのがとても嬉しかった。

(夜の放送でも一貫して〈ヤッペンカンプ〉という表現を避けていた。)



歴史を、個人的な思い出の詰まったカバンを開けて思い出す、一方的なものに留めてはならない、というメッセージ。

それも大切だけれど、どういう事情で戦争になったか、別の角度からも見ることがだいじだ、とこの場で言ってもらえて嬉しかった。



夜の放送では、過去の植民地主義からも目を背けないように、と言っていた。

(『De eeuw van mijn vader(父の世紀)』には植民地時代の蘭領東インドでのオランダ人の悪しき行いについてもきちんと書かれている。)



マックさんには2009年、プロモーションで日本を訪れた際、歴史家だった父と神戸で話をしていただけた。


妹2人を空爆で亡くした父のトラウマの深さ、祖母が自分自身の悲しみで手一杯で、父の悲しみを受け止めることができなかったのは仕方がないということ--


東京に移動してから話してくださったことが、忘れられない。


それによって父に対する見方も変わったし、自分も戦争の2世代目の犠牲者であることをはじめて認識できた。


思春期の多感な時期に愛する妹2人を一瞬で亡くしたことが、その後の人生に影響しないわけがない。




オランダに暮らしている以上、この日はずっと心が苦しいけれど、マックさんのスピーチは聞けてよかった。


過去は変えられないから、歴史を理解して、過ちを繰り返さないようにしなくてはならない。



わたしはこれからも、翻訳の仕事をとおして自分なりに日蘭の小さな架け橋となることと、草の根的にまわりのさまざまなバックグラウンドの人たちと自分なりの人間関係を築くことの2点を、ずっと心がけて生きていきたいと思っている。






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# by orandanikki | 2018-08-15 19:45

2018年8月11日

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根を詰めて、限界だったので、ベートーベンまで歩いてお茶してきた。


ふらっと入ったブロッカーで掃除用具も買った。


ベランダを無心で掃くのがいい瞑想になる、と発見したので。


ああ、ほんとうに、日本人だから自然と身体に禅が入っているのだな、と新鮮だった。


気持ちのいいベランダを目指そう。



* * *



疲れているとき、届いた写真がすごく嬉しかったのでーー




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メトロの銀座線で見つけ、写真を送ってくださった。

ありがとうございました!



〈ちょっと疲れているあなたに。〉とある。



わたしもいまとっても疲れているけれど、自分が訳したハリネズミやリスに、日本のどこかでホッとしてもらえることがあるんだ、と思うと、ちょっと疲れが和らぐ気がする。


なんだか、ホッとしあえるキャッチボールかブーメランのように、こっちで生まれたものが日本で〈ちょっと疲れているあなたに。〉という広告になって、オランダで〈とっても疲れているわたし〉に戻ってきた感じ。


投げっぱなしでなく返ってくることが、人生の喜びだな、と思う。





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# by orandanikki | 2018-08-12 02:58

2018年8月7日

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ものすご〜く忙しいときに電話。

ジムで仲良しだったおじいさんの元気な声が聞けた。


表面的な、病気の話とかしない人も多いけど、キミと話すのはそうでなかったから、と言ってくれたので、わたしもあなたと深い話をするのがとても好きだった、と話した。


このタイミングでの励ましは、神さまのお計らいのように感じる。


仕事上のさまざまなこととはちがう繋がりがあるから、わたしはオランダにいて、バックグラウンドがちがっても心が熱くなる関係性をもてる。


いちばん大切なことを温かな声が思い出させてくれた。


よし、がんばろう!



しばらく仕事に専念します。



写真は、雨が降らずにすっかり枯れてしまった草と、まだきれいな銀葉カエデ。

今日は34度あるけれど、明日から涼しくなり、雨も降るようだ。



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# by orandanikki | 2018-08-07 22:47

2018年8月2日

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ジムで仲良しだったおじいさんからメールが来て感激。

また会えそうで嬉しい。


この間話した彼女がちゃんとわたしのことを伝えてくれていたのだ。

彼女の名前をおじいさんは「ディニー」と書いている。

やっぱり、「ダニエル」を「ドニー」と聞きまちがえてたわけじゃなくて、「ディニー」を「ドニー」とまちがえて覚えていたんだ!


ちょっと不思議な雰囲気の彼女。

「ディニー」と「ダニエル」、時によって使い分けてるのだろうか?!



写真は10日ほど前にお隣りから届いたライスプディング。

ボラくんが満面の笑顔でお皿を差し出してくれた。

かわいいなあ!


1歳半の弟くんも、くちびるを何度も閉じたり開いたりして、投げキッスを送ってくれた。



ライスプディングはトルコから来ていたお母さん作。

温かいときも、冷蔵庫で冷やしてからも、やさしい甘さでおいしかった。


お父さんもお母さんも、みんなが「サキ!」と言ってくれるのが嬉しい。



お皿を返すとき、友だちにもらった日本のきれいなおふきんをアイチャとお母さんにプレゼントした。


最初は汗を拭くタオルとして使って、古くなったらテーブルを拭いてね、日本の伝統のハイクオリティの布だよ、と説明して。


暑い時期、日本のきれいなおふきん、とっても喜んでもらえた。


友だちにもらったものだけれど、トルコでだいじに使ってもらえるからいいよね、とプレゼントさせてもらった。ありがとう!




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# by orandanikki | 2018-08-02 21:59

2018年7月31日

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久しぶりにちょっとだけしっかりと雨が降った。

まだ30度近い日々がつづくよう。

意外と、昭和時代の家にクーラーがなかったときの体験があるから、36度あっても大丈夫だった。



仕事のこと、色々、書けないこともある。

いつかおばあさんになったら、ふりかえって書こうかと思う。


母と電話。

「がんばったら、かならず悲しみがくる。ちょちょいとやったことはそんなことないんだけど、一生懸命になにかをやると、あとで必ず悲しくなるんだよ。それって人間やと思う」

「すご〜くがんばったあとには、やわらかい、あったかい心をもつのはだいじなことだから」


なんだか心にしみた。



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きのう友だちが気分転換に誘ってくれ、ごちそうしてくれたレバノン料理。



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ひさしぶりの電車も楽しかった。




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# by orandanikki | 2018-07-31 21:58

2018年7月25日

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今日だけちょっと涼しいみたいなので、がんばってジムに行ってきた。


帰りにアムステルフェーンの本屋さんでスコーン。


本をもってなかったが(iPhone にリーディング途中の本はあるけど)、本屋さんなので面白い本がいろいろカフェにも置いてあった。


またつづきを読みに来ようかな。



ジムでひさしぶりの人とおしゃべりした。


共通の友人であるおじいさんが、もうご健在ではないかと思っていたら、まだ友だちに助けてもらってジムにも来ているとのこと。


ぜひ1度、会いにいこうと思う。


とりあえず今日話した彼女が、わたしからよろしく、と伝えてくれることに。


「あなたの名前は……ユキだったよね?!」と言われ、「サキだよ、惜しい!」と笑った。


「で、あなたの名前は……ドニー!」と自信をもって言ったら、「いや、ダニエル」とププッと笑われた。


ダニエルがドニーに聞こえたとは。


2人して「おたがい、惜しかったね!」と笑った。




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# by orandanikki | 2018-07-25 21:07

バーベキュー 2018

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忙しさにかまけて逃れてきた息子の彼女の家族とのおつきあいが復活した。


あちらのお母さんもお父さんも気のいい人たちだけれど、母娘関係が問題になれば、わたしは彼女の味方。


心が通い合わない母娘を見るのはちょっとつらい。


お母さんだって、なりたくてこんな人になったわけではなくて、生まれ、育ち、教育、悲しいできごとがあってのこと。


でもお母さんがイニシアティブを取って、会おうとしてくれたのは素直に嬉しかった。


わたしにも母とうまくつきあえない時期はあったから、いまはうちにいることのほうが多くても、そういう時期だから、といっしょうけんめい2人で話したけれど……


母娘の知的レベルや感受性の差が縮まることはこの先もないのだから、それはやはりお互いにとって悲しい事実。


さいごにお母さんが「もう私たち、ケンカしてないから(またしばらく会えなくても大丈夫)、でしょう?」と言ってくれて、彼女なりに色々考えてくれていたのだな、と思った。


娘との関係性を改善したければ、まず完全に禁煙すること、とわかっているはずだけれど、タバコのほうがだいじ、とあれば、そりゃあ娘も失望するだろう。(脳卒中起こしたことがあるのに。)


笑顔のおしゃべりの裏で、2人それぞれの悲しみ、縮まらない距離が手に取るようにわかるーー


ディープなバーベキューでした。















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# by orandanikki | 2018-07-24 18:12

2018年7月21日

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夫が去年いただいた月間社員賞の賞品で、職場のホテルに1泊させてもらった。


22階のすばらしい部屋(我が家が見えそう)


おいしい食事をして部屋でのんびり。


Nieuwsuurが終わってJinekが始まるころにJSTVも見れることに気づいた。


日本のテレビでますますのんびりできた。



今朝、チェックアウト後、キッチンにあいさつに行った。



去年、しきりに「色々タイヘン」と書いていたのは、夫が坐骨神経症で働けなくなってしまったから。


職場の人が、日本人の生真面目さで、無理して働かないように気づかってくれ、わたしが来れないときに産業医の面接に付き添ってくれたりもした。


今日はほとんどの人がお休みだったので、みんなにお礼を伝えて、とお願いした。


「ツルタサンはぼくたちにとってとてもだいじな人だから」と言ってもらえて嬉しかった。


折しも今日は新しいメトロの路線Noord/Zuidlijn(北南線)開通の日。


夫と1987年に出会った日がちょうどベルリンの壁崩壊の日だったから、これで東西南北ぜんぶつながったね?! と思いついて話した。


単なるわたしのおあそびのような勝手な解釈にすぎないのだけれど、面白いな!


きのう家を出るときには忘れていたが、わたしもかつて地下の本屋さんでアルバイトをしていたのだ。


あれがすべてのはじまりだった。



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いまはなくなってしまったけれど、ちょうどこのあたりで夫がはじめてわたしを見たという場所。


その後、ライツェ広場のバーガーキングではじめて話をしたのだった。



たった一晩なのに小さなスーツケースをもって、楽しくなるのかな……と思っていたけれど、すごくのんびり、リフレッシュでき、なつかしさやありがたさを感じることができた。


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紅茶とコーヒーを買って(Simon Levelt)、おいしいスコーンを食べて(De Bakkerswinkel )
、スタバに移動してまだのんびり。



そろそろ日常に帰る時間だ。

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# by orandanikki | 2018-07-21 20:31

Vienna

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忙しかったのと暑かったのとで、2週間ぶりにジムへ。

やっぱり気持ちいい!

大学が休みでガラガラなのも嬉しい。


帰りにちょっと寄り道がしたかったのだが、汗をかいて顔が恥ずかしいくらい真っ赤だったので、結局、森のベンチで休憩。


この時間になにをしよう? と思って、Youtubeで大好きなビリー・ジョエルを聴いてみた。

Honesty1曲のつもりだったのだが、つづけて出てきたViennaも聴いたら、やっぱりとてもよくて、途中からいっしょに歌っていた。





やっぱり、こういう若者の気持ちを忘れずにいたい!

(リラックスできてなくて、必死でがんばって尖ってる感じが新鮮に感じられた。)


ウィーンに2日くらい言っちゃおうか?!

……と思って聴いていたが、わたしにとっては〈ここ〉も十分、〈Vienna〉なのだ、と思った。


旅人(留学生)としてオランダに来て、まだ旅をしている。

大人になって、親にもなれて、翻訳者にもなれたけど、やっぱりこの気持ちを忘れたくない。(歌とちょっとずれてても、自分にとっての〈Vienna〉は青春そのもの。)


***


家に戻って、もう1度、歌詞を読んだり、この歌の背景について調べていたら、この歌をビリー・ジョエル自身もとてもだいじに思っている、とあった。

(2008年7月のニューヨーク・タイムズ紙で、いちばん好きな2曲のうちの1曲と言っている。)

ドイツからナチスを逃れて移住してきたユダヤ人のお父さんもピアノを弾いていた。お父さんは、ビリーの幼少時に離婚して家を出て、再会したのは20代になってから。

お父さんが住んでいたウィーンでの再会。

街をいっしょに歩いているときに、おばあさんがそうじの仕事をしているのを見かけて、なんであんな年をとったおばあさんがまだ働いているのか、尋ねたら、お父さんが「彼女はまだ自分が社会の役に立ててると感じられるから、これでいいんだ」というようなことを言ったことにインスピレーションを得たとか。

だから、Vienna waits for youというのは、年をとるのも悪くない、という意味にも取れるーー

調べているうちに、そんな解釈も見つかった。


じゃあ、この歌はわたしのこれからのテーマソングにしよう! とも思った。


なんだかまとまらない話だけれど、世界中にこの歌を愛している人がいることがよくわかった。


ウィーンでそうじをしていたおばあさんについてお父さんが言っていた話について確認したかったのだが、見つからなかった。


でも、こんなすてきな動画を見つけた。





子どものときにドイツ・ユダヤのバックグラウンドをどう体験し、どう感じていたか、という話をとても面白くドイツの学生たちに語っています。ぜひどうぞ。


(写真はベンチで見ていた空。)







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# by orandanikki | 2018-07-19 04:54

2018年7月17日

最近、色々考えると、昔のように思ったまま書くのがむずかしくなってしまうのだけれど……


1年前の夫の誕生日の日記を探して読んだら、シリアの難民の女の子のことが書かれていて、やっぱり書き残しておくのは貴重だと思った。


まったく忘れていたその時の素直な気持ちを、ありありと思い出せたので。


今日も夫の誕生日のこと、思い出に記録しておこう。



今年はいっしょに柳川に行く、というイベントがあるので、誕生日は地味に家で。


スペシャル感を出したくて、ステーキではなくラムチョップにしてみた。


夫が塩コショウ、ニンニク、オリーブオイルをまぶして、いそいそとワインを買いにいった。(ワインはいつもあると思っていたのだが、おいしいラムチョップを楽しむには、量が十分でなかったよう。)


まさかの、ジャガイモがなかった! というハプニング。

代わりに、ル・クルーゼでニンジンとカボチャのピラフを作ってみた。


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盛りつけ、ごちゃごちゃだけど……


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皆、大満足でした。


夫もとても喜んでくれた。

焼くのは彼自身なのだけれど……

それがわたしたちの関係性。


家族と、自分が焼いた肉でおいしい時間を共有できるーー

そういう形もいい、と思ってくれている。



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メロンはまだかたかった。


凍らせたスーシェ(シュークリーム)とともに。


(お皿にのせれば〈インスタ映え〉するって日本では言うんだよ、と言うと、「バエってなに?」という息子。説明すると、そんなことする必要ないと言われた。)



息子はこの間、彼女と買ってきれいに包んであった、ベランダ用の椅子とクッションをプレゼントしていた。


もうすぐ誕生日の彼女へのプレゼントも今日、届いて、またていねいにラッピングしていた。


そして「ああ、早く渡したいな」と言ってるのが、子どもの頃から変わっていなくて、かわいかった。


昔からプレゼントをあげるのが大好きで、あげた後も感想を聞いたり、使ってるか確認したりする子だった。


わたしは子ども時代、プレゼントを喜んでもらえるか、自信がなくて、渡すという行為も恥ずかしくてニガテだったので、自分に似てない息子を見て嬉しかったものだ。




日常とちょっとちがうものを食べただけだけど、よい誕生日になりました。










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# by orandanikki | 2018-07-18 01:01