オランダ暮らし満30年、やっぱり翻訳つづけてます!
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警察官は殺人鬼

夕方、栗アンパンを買いにいったら

今日はドイツの祝日だそうで

デュッセルドルフからパンが届くのは明日なのだそう。


代わりにアルバートハインのミニ・アップルフラップ。

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4個入り、1,4ユーロ。

アンパン1個分よりも安い。

もうちょっとリンゴが多いほうがいいけれど

まぁ、おいしい。


息子はようやく試験が終わり、

あとはレポート1つ提出するだけ。

今日は試験の1時間前には勉強が終わって

手持無沙汰で困っていた。

いつも信じられない量の文献をガ~ッと

ギリギリまで、1回だけ読んで試験に臨むのが

彼のスタイル。

「これで試験の時間、まちがえてたら

笑うよ」と言って

いつもどおり、ギリギリに飛び出していった。


余裕があったはずなのに

さいごにはかならず遅れそうになって

走って家を出るの、

わたしといっしょだ。


わたしはだいじな大学院の入学試験を

東京に受けにいって、

下見もばっちりしたのに、

時間割を見まちがって

みんなが午後からの試験に備えて

お弁当を開こう、というときに

1人、意気揚々と会場を立ち去り

翌朝の面接で

「なんできのう、試験受けなかったんですか?」

と言われて、泣きながら帰った――

そんなエピソードの持ち主。


でも、あのとき試験を受けていたら

インドで大道芸の研究をするはずだったので

神さまがオランダに来れるように

時間割に魔法をかけてくれたのだろう……

(この話も何度も書きましたね)


人生は不思議。

おっちょこちょいな息子には

しっかり者の夫の血も入っているから

大丈夫かな。


でも、なにが起こっても大丈夫だよ、

それがいちばんいいことなんだから、と

きのうの晩ごはんのときに

そんな話をしていた。

(さきちゃんはヘンだから、と言われたけれど。)



1学年下の、高校卒業試験を受けている子どもたちは

卒業試験史上はじめて

VWOのフランス語の試験の内容が前日、

ネット上で漏れてしまったそうで

きのうの試験が今日に振り替えになってしまった。


今日から卒業旅行に行く予定だった者は

自費で予約変更せねばならないそうで

なんとも気の毒。


それにしても、卒業試験は

たった1年前のことなのに

なんだかとても昔のことのような気がする。



唐突だが、最近の晩ごはん。

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お客さんのときしか作らなくなっていた

塩豚の炊き込みご飯が急に食べたくなって

塩豚2時間漬けだったけれど

いままででいちばんおいしくできた。

実は何日も漬ける必要はなかったのかも。


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きのうはジャガイモ料理を夫にリクエスト。

こってりした焼きソーセージと甘いタマネギ。

アップルムースもよく合った。

(ソーセージの色合いがグロテスクですね。)


今日は、もうしばらく食べないはずだったけれど

また手巻き寿司風の予定。

アルバートハインの割引で

アボガドやエビが売っていたので。


最近、夜は息子の影響でDexterにハマっている。

(オランダ3、夜10時45分)

邦題は〈警察官は殺人鬼〉というサブタイトルがついている

すごい内容のシリーズ。


息子の影響で自分ならぜったい見ないようなものも

興味深く見るようになった。


しかも、英語の勉強にもなる。

「オランダ語の字幕、見ないとよくわからない」と言うと

全シリーズ字幕なしで見た息子に笑われた。


留学したこともなく、子どものときからアニメを見て

自然と英語がそんなにできるようになるなんて

うらやましい!


とにかく気持ち悪くなったり

社会の矛盾や不条理さについて考えたり

息子の好きなものを知りたい、という気持ちもあって

夜はデクスター中心の生活が

もうしばらくつづきます。
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by orandanikki | 2013-05-31 00:28

もう1つのコンセルトヘボウ

モーツァルトのレクイエムを聴いてきた。

母のおすすめ。

ブラームスのドイツレクイエムもいいけれど

モーツァルトのレクイエムもすごくいいよ、とのことで。

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モーツァルトの死後、弟子のジュースマイヤーが完成させた作品には

批判が多く、これまでに何人かの人が補作をおこなってきたのだが、

きのうは最新版の

アムステルダム音楽院の音楽理論教師、

クレメンス・ケンメ(Clemens Kemme)氏のものが演奏された。


写真はコンサート開始前に20分ほど

ジュースマイヤーとのちがいをCDを流しながら説明する

ケンメ氏(右)。


わたしはまったくシロウトだが

ケンメ版、いい感じで拍手を受けていた。


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25日もきのうも満席だそう。

わたしはいつもの自分の席でひっそり楽しく聴いていた。


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歌詞カードがあったので

ラテン語を目と耳で追い、オランダ語訳に目を通しながら。


もうすぐ終わり、というころに

そういえば今日は〈家〉とコネクトしてるかな、と思って

シャンデリアを見つめていたら――


きのうもばっちり繋がっていて

芦屋の家の映像が頭の中に鮮明によみがえってきた。


コンセルトヘボウで音楽を聴いていると

自然と涙が溢れてきて、

シャンデリアを見ていると

オランダに来るまで暮らしていた家に舞い戻れる――


そんな自分だけのコンセルトヘボウの楽しみ方があることに

あるとき、気がついたのだ。


あまりになつかしくて

家に帰って昔の写真を探してしまった。


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いまはなき、この家。

ボロボロで、

友だちの住むモダンなマンションがうらやましかったのだけれど。



コンセルトヘボウに行ってシャンデリアを見つめていると

この家の映像が出てくる、ということは、

もしかして反対側の

子どものころの家からも、

コンセルトヘボウが見えていたのかも?!


レクイエムを聴き、

昔の家にトリップしていると

こんな言葉が頭のなかに浮かんできた。



(わたしはいい音楽を聴くために

ここに来たんだ!)


ここ、とはコンセルトヘボウではなく、オランダ。

きっとこれがわたしの人生で、

何世代も前から決まっていたことなんだ。


わたしの体の中に入っている

みんなの遺伝子が音楽に触発されて

目覚めるような感じ。


真珠の養殖から海外に出た御木本のおじいさん。

医学でベルリンに留学した祖父。

バイオリンで同時期、ベルリンに留学した大伯母。

祖父の学会でヨーロッパを巡った

クラシックの大好きだった祖母。

その祖母に育てられた母。


海外に出たことのなかった叔父(母の弟)までもが

オランダに留学したとき、

いい音楽をたくさん聴くように、と

CDプレーヤーを送ってくれたことを思い出して

また涙が出た。


オランダに住むのは1年だけのつもりだったので

祖母におねだりして

コンセルトヘボウの定期券も買ってもらったのだった。


みんな天国から(あるいはわたしの体の中から)

いっしょに聴いている。

みんながわたしがここにいることを

自分のこととして喜んでくれている――

そんな想いが胸いっぱいに溢れた。


実際のコンセルトヘボウとはべつに

わたしだけのコンセルトヘボウがあるような。


もしかしたら、他にも

そんな不思議な体験ができるから

通ってきている人たちがいるのかもしれない。



レクイエムもすばらしかったし

頭のなかのひとり遊びも楽しい

とてもいい夜でした。


昨夜のケンメ版レクイエムは

Radio 4でも生放送されたので、

夫が録音してくれたものを

母にも送って聴いてもらおう。



オランダ文化に興味があって留学してきたのは

わたしの選択。

親戚とか先祖とかは反抗する対象であり、

〈家〉が嫌ではるばるこんなところまで

出てきたのだが、

結局、そこは〈家〉と繋がっていた――

それが、50歳のわたしの原点のような気がする。
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by orandanikki | 2013-05-29 04:25

歯医者に行ったのに

大嫌いな歯医者だけど

最近はブラッシング、フロス、歯間ブラシ、と

ますます力を入れているので

今日も半年前同様

問題はないだろう、と思っていた。


実際、問題なくて

歯医者の保険を止めたから

必要なければ撮りたくない、と

レントゲンもやめてもらった。


歯医者の保険はほとんど使わないから

無駄な保険はかけないほうがトク――

消費者番組でそう言っているのを聞いて

そのとおりだと思ったのだ。


半年後の検診の予約を入れて

これでしばらく歯医者に行かずに済む、と思っていたのに……



晩ごはんを食べてたら

突然、詰め物がとれました。


ショック。

べつに先生がなにかしたわけでもないのに

偶然??


何十年ものの金の詰め物。

いまならもっといい詰め物が安くであるだろう。


おととしまではずっと年間1000ユーロまでの

保険をかけていたのに

やめるとこういうことになるものだな。


ガックリ。

とりあえず今夜はこれからコンセルトヘボウなので

楽しんできたいと思います。
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by orandanikki | 2013-05-28 01:46

80まで

さんぽ、

寒かったけどなかなか楽しかった。

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表が紫で裏が赤の葉っぱ。

おひさまの光が当たると、とてもきれい。


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アムステルパークを周知する夫が案内してくれた場所。

「おにぎり、もってきた?」
「もってきてないです」

ここで食べたら気持ちよさそう。


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わたしはいつもフェスティニ・アイシェ(梨の味のアイス)だったけど

今日はコルネットにした。


本を読んだり、鳥の声を聴いたり。

ちょっと喋ったり、それぞれ考え事をしたり。

バカンス気分のさんぽだった。


やっぱり、あたりまえのことだけれど

こういう時間を共有できるってありがたいこと。


縦ではなく横に2人乗りという自転車に乗った老人がいて、

「これだったらさきちゃんも乗れるんじゃない?

80歳くらいになったらいいかもね」と言っていた。


じゃあ、80歳までよろしくね。


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晩ごはんはきのう突然、食べたくなったギョウザを

韓国の店で買ってきて。

1人10個、焼いてもらって

酢醤油とオリーブオイルでおいしく食べた。



***

若者の失業者が増えていて

お医者さんも職がなく

外国に働きにいく人も多い、というニュースをやっていた。


1人当たりの教育に100万ユーロかかるので

勿体ない! でも、解決策が見つからない! という状況だそう。


将来、よい職に就くために頑張って医学部を出たのに

海外に出稼ぎにいかねばならないなんて。


5年間、医師として働いていないと

登録をはずされて、

改めて教育を受け直さねばならないそう。

手術など、日々、おこなっていないと

腕もなまってしまうし、困ったことだ。


ちなみにうちの息子は文系で

理系の彼女の大変さには比べ物にならないけれど

それでも学年末のいまは

「もう嫌だ」と倒れそうになりながら

来週の試験の準備をしている。

propedeuse(2年に進級できる資格)が無事、取れたら

お祝いしよう。
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by orandanikki | 2013-05-26 03:45

晴れたらいいね

みっちゃんとスキポール。

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子どもたちにもひさしぶりに会えた。

りあなが少しお姉さんらしく、はにかんでから甘えてきてくれたのに対し

れおんはわたしが誰とか関係なく

最初から手をつかんで

「こっち来て~、おもちゃ見せたげる!」とはしゃいでくれたのが

かわいかった。 


子ども2人に両手を引かれて歩くなんて

ひさしぶりで嬉しかった。


その後、みっちゃんと2人でおしゃべり。

(マルテンが子どもたちを連れていってくれた。)

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子育てのことから宇宙のことまで。

またあっという間に時間が過ぎていった。


可笑しかったのが、待ち合わせの場所に向かう途中に

ばったり会ったこと。

ライデンでも2回、ばったり会ったことがあるし、

はじめて彼女にあったときも

名古屋でマルテンと彼女が向かいのホームにいるのを

偶然、見つけたからだった。


縁のある人とはどこでもばったり会う。

今日はみっちゃんの髪がいつものわたしのように

ぴんと上に向かって立っていて

テレパシーだね、と話す。


晩ごはん、わたしはいるかどうかわからなかったので

夫がプルコギを買っていてくれたのを

いっしょにごちそうになる。

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遠慮して肉は1枚にしておく。

(夫はいっぱい分けてくれようとしたけれど。)


みっちゃんにはまた7月に会えるのが楽しみ。


そういえば、ちょうどスキポールのパノラマレストランで

会いたかった方から電話がもらえた。

みっちゃんが引き寄せてくれたような。


さて、サボってた仕事もやらなくては。

明日はひさしぶりに夫とさんぽにも行きたいので

12℃くらいにしかならないみたいだけれど

晴れるといいな。

(みっちゃんとお茶してるときには

雹が降っていた!)


よい週末を!
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by orandanikki | 2013-05-25 03:04

嬉しい言葉

過去50年でいちばん寒い5月だそうで

10℃くらい。

今日はダウンを着てブーツで出かけたが

手が冷たかった。

ひそかに冬が好きなわたしは

あまり人には言えないけれど

そんなに嫌じゃない。

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よく写ってないけれど、

ジムの帰り道、

赤い花の木が寒そうに見えた。


ジムではやっと新しいメニューに慣れてきて

ゴブレットスクワットも壊れそうな痛みがなく

できるようになってきた。


ちなみに、痛かったのは股関節ではなくて

骨盤底筋群。

たしかにふだん使うことがないから

体がビックリしたのだろう。


これを鍛えると、

体にものすごくいいようなので

これからが楽しみ。


(骨盤底筋群を鍛えることは

男性にも女性にもいいことがたくさんあるようなので

ぜひググってみてくださいね。)




晩ごはんは――

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ハーリング(塩漬けニシン)があまり人気ないので

3人で2尾に減らして、

キベリング(白身魚のフライ)を250gにした。

残っていたシーザーサラダのドレッシングがよく合った。


あとはきのうの鶏鍋の残りの味噌汁など。

今日もぜんぶおいしかった。


それにしても、魚はこれだけで10ユーロ近くして

高いな。

この魚屋、あの手この手で

数十セントでもよけいに売ろうとするのが

あまり好きでない。


夕食後、きれいに晴れ上がって

木が気持ちよさそうだった。

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わたしの今日の気持ちもこんなふうだった。


きのう、ウォルフレンさんにいただいた本に

書いてくださった言葉。

達筆すぎて、息子にも読めなかったのだが

夜遅く、静まり返った部屋で

突然、解読できたのだ。


「多くの称賛とともに」

……そう書いてくださっていたのがわかって

ものすごく嬉しかった。

苦しかったことがぜんぶ吹っ飛ぶくらいに。


そういえば、3年前に面と向かって

言ってくださったこともあって

ビックリしたのを思い出した。


Ik heb bewondering voor je というオランダ語。

わたしもこの間、

お父さんを亡くした息子の友だちに使ったから

「尊敬している」よりも気軽な

「すごいと思うよ」的なニュアンス。

よく言ってくれる人がいて

そのたびに嬉しくなる。


日本の人間関係だと

尊敬するのは主に年下から年上に対してだけれど

こんなふうに目下の人のことも

さらっと評価できる表現があれば、

そしてそういう気持ちを

出し惜しみすることなく伝えるのがふつうな文化であれば

いいだろうな、と思う。


褒めると損、と思っているような人がいるけれど

もったいない!

それだけでおたがい気持ちよくなれて

もっとがんばれるのに。




わたしの人生、あまりにも人とちがっていて

不安になることがしょっちゅうだが、

こうしてすごい方に温かな言葉をもらえると

これでいいんだ、と思える。


ほんとうは、

誰に認めてもらう必要もなく

自分で自分を認めてあげられれば

もっといいのだけれど。


でもやっぱり

50歳になっても褒めてもらえるのは嬉しいから

素直に喜びたい。


そしてまた、1人で地味~にがんばろう。
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by orandanikki | 2013-05-24 04:49

こいのぼり

きのうはオクラホマシティで多くの被害が出て

お子さんも含めて亡くなった方々がいるのに

自分の思い出ばかりですみませんでした。


そのことに気がついてハッとして

同じ自然災害でも

心理的に身近に感じられたり

遠くに感じられたりするのだ、と知った。


福島のときには

自分が生きている意味がないとまで感じるような

虚無感に襲われたけれど、

世界中の天災にそう感じていては

きっと精神が壊れてしまう。

人間の脳はそのようにできているのだろうと思う。


人それぞれ、物事との距離の取り方はちがうし

それは先天的な脳のはたらきと

育ってきた環境によって決定されるものだから

天災だろうが身近な悲しみだろうが

反応の仕方が自分と異なっているからといって

そのことで他人を判断したりはできない――

そんなことを思った。



さて、今日はカレル・ヴァン・ウォルフレンさんのところにおじゃました。

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わたしが見れるように、と仕舞うのを待っていてくださったこいのぼり。

風が強くて、オランダのポルダー(干拓地)に

気持ちよさそうに泳いでいた。


楽しくお話しさせていただいた。

はじめてお話しさせていただいたのは

覚えていらっしゃらないだろうけれど

1999年のオランダ文学基金の食事会の席だった。

真向かいに座っていらして緊張した。


2度目はヘールト・マックさんとの日本にて。

3度目が3年ほど前、お宅にうかがったとき。

ずっと緊張していたけれど

今日はようやくふつうにお話しすることができた。

「カレル、je(親しい人に対する〈あなた〉)と言って」と言っていただいて

うっかりするとu(ていねいな〈あなた〉)になりそうになりながらお話しする。


(そういえば、この他にもルディ・カウスブルックさんのお葬式でも

お目にかかったことがあった。

ルディにも最初はjeというのがむずかしかったのを思い出した。)


実現したいと2人で考えていること、

自分にできるかぎりのことをしようと

心に決めて帰ってきた。


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『日本を追い込む5つの罠』をいただく。

1999年に「Read my book!」と言われていたのに

まだちゃんとご著作を読んだことがなかった。

(父がよく読んでいてファンだと伝えて、と言われていた。

ちゃんと伝えましたよ。)


失礼なことだけれど、その分、オランダ語を頑張って

『ヨーロッパの100年』を訳したし

(ウォルフレンさんが翻訳者として推薦してくださったことを

後で知った)、

ご自身もオランダの本はほとんど読まないとおっしゃっているので

わたしが逆であることもわかってもらえていると思う。


この本がきっかけとなって

これから日本についても理解を深めていきたい。

ヨーロッパ、そして世界を、よりよく理解することにも

繋がる気がするから。


ご家族に「この人は日本人なのに英語じゃなくて

オランダ語を話すんだ。変だろう?」と話してくださったり

電話で「日本人だけどオランダ人のようなもの」と言ってくださったり。

そういうことが嬉しい。


少しずつ、自分は進歩していけている。

人生は、お金をいっぱい稼ぐことだけじゃなくてもいい。

その国の人に認めてもらえること。

地味で確かな喜びがある。


そんな1日でした。
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by orandanikki | 2013-05-23 04:09

なつかしのオクラホマシティ

「ナベさんの夢、何度も見たんだよ」と

やっとオランダまで会いに来てくれた友だちに話した。

中高大でいっしょだったのに

消息のわからなくなってしまった友だち。

やっと会って話ができた。


「杏子がおいしいんだよ」とおみやげに持ってきてくれた。

息子が留守なので息子の部屋に寝てもらうことにして

夫と3人で話をした。

明日は2人で旅行に行く――


そんなとてもリアルな夢を見た。

何度も夢を見た、と言ってたのも

やっぱり夢の中。


特に親友だったわけでもないのだけれど

なぜかとても彼女のことが気になるのか、

それとも彼女はわたしが〈なつかしいもの〉の

象徴なのか。


いつかほんとうに会えるといいな。


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ひさしぶりにスヘルテマへ。

プレゼントを買いに。

小さなお子さんがいるので児童書を、

Sjoerd Kuyperのロビンのシリーズか

トーン・テレヘンにしようかな、と思っていたのだが、

大好きだったロビンのシリーズは

分厚い1冊にまとめられたものしかなかったし、

トーン・テレヘンはぱらっと読んでみたが

あまり面白いとは思えなかった。

結局、たぶんまちがいなく喜んでもらえる

シールを貼る絵本にして

あとはクッキーを買うことにした。


もう、本屋さんで本を買う時代じゃないのだろうな。

子どもといっしょに手に取ってえらぶのも

楽しくてだいじなことのような気がするが。


小学校からiPadを使う時代になってきて

手で触れることによって覚えていくのをだいじにしていた

マリア・モンテッソーリおばさん(モンテッソーリ教育の創始者)だったら

なんと言っただろう?


ググっていたら、モンテッソーリの教材のアプリがあるのがわかった。

手触りで五感に訴えることはできないけれど

それなりの工夫がされている。

モンッテソーリおばさんが天国から驚いて見ていそうだ。



晩ごはん、きのうと今日。

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コリアンダーがたくさんある、というところから始まって

ベトナム風の炒めフォーに。

牛ミンチは甘辛味、エビはニンニクと炒めてトッピング。

野菜はタマネギ、ニンジン、茶色マッシュルーム、チンゲンサイ。

ナンプラー、レモン汁をかけて。

とってもおいしかった。


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今日は塩豚を焼いて。

コールラビの浅漬け、

キュウリとワカメの酢の物(ちゃんと生姜もおろした)、

ブロッコリー、トマト、茶色マッシュルームとごはん。


「今日のごはん、gezondな(体にいい)の?」と息子に聞かれる。

ニンジンが入ってない、っていうだけで

なんだか不完全な食事に思えるらしい。


テレビでMan bijt hondとか、Boer zoekt vrouwとか見ていると

夕食にまったく野菜を食べないオランダ人がたくさんいる。

ちゃんと野菜を摂ることを息子にも伝えることができてよかった。


ちなみに、コールラビは

「森の匂いの味がする」そうで

残念ながら息子は好きでないらしい。


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トラム停で撮った写真。

雨で寒い。

「巨大竜巻は来ないけど…」と天気予報で言っていた。


そういえば、オクラホマシティーに

16歳の夏にホームステイしていたので

フェイスブックでホストファミリーを探してみたが

見つからなかった。

エドモンド、という地区だったのを思い出して見てみたら

〈成長中の郊外都市〉とあった。


あの頃はがら~んとした田舎道で

ショッピング街も田舎らしい感じだった。


アメリカにホームステイしたら

地平線の見える農家に滞在して

馬に乗れる、と思っていたから

ガッカリだった。

ホストファミリーの娘は17歳で

大人びてるというかオバサンみたいで

子どもっぽかったわたしとは接点もなく

14歳の弟とフリスビーと卓球をして過ごした。


寂しくてたまらなくて

帰りたくないくらい楽しいようなホームステイではなかったけれど

そういえばお父さんが地図を出してきて

「Holland。

ぼくたちの祖先はホラントから来たんだよ」と言っていたのが

とても印象に残っている。

Holland=オランダなのかポーランドなのかが分からなくて

どっちだろう、と思っていたのだ。


そういえば、笠置シヅ子の〈銀座カンカン娘〉も聞かせてくれたし

ヨコハマで撮ったという軍服姿の写真も見せてくれた。


いまならオランダのこと、戦争のこと、

話が尽きないのに、あのころはひたすらボ~ッとしていて

お父さんもさぞかしガッカリだっただろうな。

なんだか書いていて、とてもなつかしくなった。


いま、わたしはHollandにいるんですよ、と

知らせたいような気持ち。


あのとき、きちんと話せず残念だったけれど

あのときの体験があるからいまの自分がいるのは確か。

話せないもどかしさを知って

変わろう、と思ったのはオクラホマだったのだ。


話があちこち飛んでしまった。


明日はひさしぶりにウォルフレンさんに会ってもらえるので

しっかり、実のある会話をしてこよう。
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by orandanikki | 2013-05-22 04:05

RとLの発音の大切さ

今朝のEva Jinek op Zondagで

神経心理学者のMargriet Sitskoornさんが

アメリカで監禁されていた姉妹について

脳は環境に合わせようとするもの、という話をしていたのだが……


そのなかで、日本の子どもたちは本来はRとLを

聞き分けて発音することができるものだが

日本語にそのちがいがないため

脳が必要ないもの、と判断をして

成長とともに発音できなくなる、というエピソードを使っていた。


それを聞いてひさしぶりにRとLの大切さについて

書いておきたくなった。

しつこく何度も書いてきたけれど

ほんとうにだいじなこと。


話の中身で勝負、といっても

自然にRとLもできていれば

ポイントはずっと高い。

言葉にRとLが出てくるたびに

まちがった発音だと、

聞いている人はどうしてもそこに気が向いてしまうから。


小学校や英語教室で早くから英語を習っても

RとLの発音のできない日本人の先生に習っていては

いくら単語を覚えても残念ながら価値が半分しかない。


なんとか、ここだけ完璧にしてあげると

英語(外国語)人生はまったく別のものになる。


オランダに来てすぐのころから

何十年も住んでいる日本人よりも

あなたのオランダ語のほうが上手い、と言われて

?? と思ったけれど

それは半分が文法、半分が発音だと

だんだんにわかってきた。

いくら流暢に話しているつもりでも

基礎ができていないと

トータルとして〈下手〉という評価になってしまう。


息子が幼稚園のころ、

「railrunnerってleeuwに似てるね」と言ったことがあって

こっちで生まれ育ってもRとLが自然に身についてない?!

とビックリしたのだが

オランダ人の子どもでもできなくて

言語治療士にかかることもある、と知った。


マルフリート・シツコールンさんの言うとおり

単純に脳の訓練だから

ぜひ英語教育の項目として

RとLの発音を入れてほしい。


なんでこんなに訴えているかというと

まわりで苦労している人をたくさん見ているから。

発音ができないと、頭が悪いと勘ちがいされて

馬鹿にされたり。

パン屋で「ムスリ・ボレン」と注文するたびに

発音が通じずに聞き返されるのにうんざり、と言っていた友だちがいたり

「glas(ガラス)がgras(草)に聞こえて

ヘンな顔をされる」と言っていた建築家がいたり。


逆に、これができるだけでどれほどの自信になるか。

たったそれだけで「きれいなオランダ語を話すね」と

電話でも言ってもらえると、

自信がなくてドキドキしながらかけているところに

どれだけ嬉しい気持ちになれるか。


なので、自分がRとLができなくて

その大切さがわからなくても

子どもが小さいうちになんとかできるように、

脳に定着するように

してあげてほしいな、と心から思います。


ちなみに、わたしは子どものころ

母がラボ・パーティをやっていたので

英語のお話を暗記するくらい聞いていたので

それもいいと思うのですが

オランダでアニメのチャンネルで育った息子を見ると

次々と異なる物語を見る方法のほうがいい気がします。


息子の場合、2歳前にはじめてイギリスに行ったとき

ロンドンのホテルに着いたと同時に

突然、電話のおもちゃで「Yes, yes!」となぜか英語で

遊び出したのが可笑しかった。

なんで、わかったんだろう?


12歳前にノルウェイに行ったとき

お店でも空港でも自然と英語が出てきて

「ふつうに英語、喋ってる!」と

自分で驚いて、とてもうれしそうだった。


ちょっと話がずれてしまったけれど

他の国の言葉が話せる、ということだけで

人生がぐんと楽しくなる。

その第1歩がRとL。

中身は後からいくらでも豊かにできるけれど

脳が「RとLは必要ない!」と判断してしまってからでは

発音は取り戻せない(あるいは取り戻すのがとても大変)。


小さなお子さんに英語を習わせるのなら

ぜひともRとLのできる先生の元で。

それも、〈だいたいできる〉とかではなく

100%できる先生。


これだけは疎ましがられても、

何度でもお勧めしてしまいます。
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by orandanikki | 2013-05-19 18:50

元気な心

きのう、おとついは結構、苦しい気持ちだったので

穏やかな心になれたことが嬉しくて

今日は3回目だけど、記しておこう。


晩ごはん。

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パンガシウスの甘辛ソテー、どんぶり風。

(母の送ってくれたしゃきしゃき生姜入りの昆布とよく合った。)

きのうの具だくさん味噌汁。

残りものの燻製サバをお酢、めんつゆ、

エキストラバージンオイルで味つけたもの。

インゲンの茹で加減もよくて

ぜんぶがおいしかった。


「トマ、こんなにごはんのおいしい家で育って困るねぇ」

(オランダの食事は質素だから)

などと言いながら、みんなでモリモリ食べた。



今日のこと。

わたしとメルセデスは

いままでに何度かケンカしたことがあって

何年か疎遠になっていたこともあった。

意見が合わないこともしょっちゅう。

なので、あまり元気のなかった今日は

楽しくなるのか、ちょっと自信がなかったのだ。

でも、元気になれたのは彼女との会話だった。


わたしが元気になれるのは

やっぱりなによりも人との会話から。


それと同時に、たとえなにもなくても、

ぐるっと考えが一周すると

自然と落ち着く、ということもある。


たぶん、わたしの体のなかには

色んな良い装置が備わっているのだと思う。


テレパシーの発揮されるアンテナもあれば、

心の自浄作用のはたらくシステムも存在している気がする。

だから、自然にしていれば大丈夫、という安心感がある。

結局はすべて自然にうまくいくから

苦しいこともぐっと堪えていれば大丈夫。

どんなときにもごはんはおいしく食べられるし。

(失恋しても、おばあちゃんが亡くなっても

いったん泣くのを止めて、

ごはんだけは食べていたっけ。)


いまはスカッとした気持ち。

少しloslatenできた。

(loslaten=煩悩を解き放つ、のような意。)


ちょっとだけ成長できた。

日々、まだまだ勉強。


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数日前の夕食後。

緑がきれいになってきた。

今日は雨が降ったりやんだりで寒いけれど、

さんぽに行ってこよう。


またすぐに落ち込んだりもするだろうけれど

それもこれもすべて受け留めよう!
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by orandanikki | 2013-05-18 03:39