オランダ暮らし30年目、やっぱり翻訳つづけてます!
by orandanikki
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2016年 11月 10日 ( 1 )

2016年11月9日

今日はトランプが大統領に選ばれた日だけれど、

わたしにとってはユーケスさんのお葬式でした。


インタビューをさせてもらった息子とともに

身近な親族だけのお葬式に呼んでいただいた。


娘さんのモニックが疲れやすいので

負担にならないように、少人数をユーケスさんが

選んでいらした、とのこと。


『よい旅を』を訳す上で何度も話し合いをしているうちに

人生について、いろんな話ができる間柄になった。

父とわたしの困難な関係についても

モニックといっしょに耳を傾けてくださった。


モニックにお悔やみを述べるはずが

涙が止まらなくなってしまったわたしを

モニックのほうが「わかるよ」と慰めてくれた。


ユーケスさんとは自分の父親とよりもずっとよい会話ができた。

それは、ユーケスさんがどんなときも

上から目線でなく対等な人間として

話をしてくださったから。


ずっと泣いていたのは、

父のお葬式もこんなふうだったのかもな、と

想像もしたから。

遠く離れているので、

死を実感しないままになっている気もする。


父も、わたしとは母方の親戚への生涯の不満とかもあり

うまく折り合うことができなかったけれど、

他の人たちにとってはこんなふうに

やさしくて、お別れが寂しい存在であったはず。


血でつながった関係がすべてじゃない。

短い期間でも、ユーケスさんと深いつながりがもて、

お父さんのように感じることができたことが

とても貴重に感じられる。


あなたがウィレムの本を翻訳したんでしょう? と

声をかけてくださる方もいた。

温かな人たちの会でした。


数年前、ユーケスさんの本を翻訳するにあたり、

まず読まなきゃ、というときに

モニックに電話をかけたらインド旅行中で

息子のアレキサンダーくんが本をわたしに送ってくれたのだ。


ユーケスさんがさいごにお電話くださった直前に

アレキサンダーがテレビに出ていたので

ユーケスさんとその話をした。

「(ユーケスさんが)あなたのことをとても誇りに思っていると

言ってたよ」と伝えることができた。

直接、自分に「誇りに思ってる」と言ってくれたかは

思い出せないから、いま聞けてうれしい、と言ってもらった。


よかった。

祖父のことを不滅のスーパーヒーローと思っていた、と

スピーチしていた彼に伝えることができて。


日本軍の刑務所で命を落とさず

100歳まで生きられたユーケスさん。

人生のさいごに出会うことができて、

日本の方たちにも本を読んでもらうことができてよかった。


これからも、ひとつひとつの出会いを大切に

残りの人生でできるかぎり

自分なりの方法で日本とオランダをつなげることができれば、と思う。
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by orandanikki | 2016-11-10 05:43