オランダ暮らし30年目、やっぱり翻訳つづけてます!
by orandanikki
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2016年 11月 08日 ( 1 )

2016年11月7日

今日はInez先生の家にあそびにいってきた。


息子の4歳・5歳の担任だった先生。


わたしはオランダ人の中でとっても緊張していたし、

息子もはじめての日(4歳の誕生日を迎えた子が

1人ずつクラスに入ってくるシステム)、心のなかで

Niet huilen, niet huilen(泣かない、泣かない)と

自分に言い聞かせていたそう。


同じ学校にあった2歳半からのクラスから

Inezのクラスに上がったとき、

わたしはちょうど仕事で日本に行っていたので

父が助けに来てくれていたのだった。


男まさりでバイクに乗っていて

ちょっぴり恐いけれど、

子どもたちを惹きつけて

楽しいことがたくさんあったクラスだった。


息子もわたしもInezに鍛えてもらった感じ。


そんなInezは6年前に事故に遭い、

車椅子生活になってしまった。

電話では聞いていたけれど、

事故後、お目にかかるのははじめてだった。


リハビリに1年かかり、

不自由な体で生きていくことの意味を考えたけれど、

家に帰ってきたら、家の中にエレベーターもできていて

すっかり自分が暮らせるようになっていたので、

もうちょっとやってみよう、と思ったそう。


いまは庭に造ってもらったアトリエで

芸術作品をつくり、

車椅子や車でどこにでも出かけ、

充実した日々を送っている。


事故までの人生は過去のものとして

後ろ向きにネガティブにはならないそう。

自分があまりにシンプルになりすぎてないか、

心配になるくらい、と笑っていた。


そんなポジティブな姿を見せてもらえるだけでも

ありがたいことだと感じる。


電話をくれたのは、友だちの息子Tくんが

日本に行こうとして日本語を勉強しているから。


「ひとりで行くの?」とか

「はじめてでそんなに長く行くの?」とか

おばちゃんは心配になって聞いてしまったのだが……


「そうだった、わたしもひとりではたちのとき、

ヨーロッパに来たんだった!」と思い出した。

「ぼくはその逆をやろうとしてるだけ」と言われて笑う。

わたしにできる方法で、応援したいと思う。


こんなに長く深くInezと話したのははじめてだったけれど

とっても楽しくて、

これからずっと友だちでいられそう。


縁がある人とは時間があいても

再会して仲良くなれるものなのだな。


わたしが『だれも死なない』を訳したことも

覚えていてくれたので、

ハリネズミのこともとっても喜んでくれた。


17年前、オランダ語は話せたけれど、

社会のことはいまほどわかっていなかった。

いまならInezが車椅子生活になって

福祉のどういう問題に直面しているかもわかる。


自分のことを話せたり、世間話ができるだけでも

オランダ人との距離はぐっと縮まるが、

社会のことを話すのが好きな人たちなので

それもできたほうがもっとずっと楽しくなる。


日本語をはじめたばかりのTくんに

わたしもいまでも毎日、あたらしいオランダ語を知って、

それがとっても楽しい、と話した。
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by orandanikki | 2016-11-08 05:46