オランダ暮らし30年目、やっぱり翻訳つづけてます!
by orandanikki
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2015年 08月 16日 ( 1 )

2015年8月15日

今年は父の初盆のほうに気持ちが向かっていて

ハーグの式典はちゃんと見なかったのだが、

ちょうど若い女性がスピーチをしているのを聴いていたら、

昔、通訳をしたことがきっかけで

たがいの家を訪ねあったことのある方たちのひ孫の方のようでビックリ。


著者だったおばあさんからいただいて読んだBushidoという本の

話をされていた。

(あとでちゃんとスピーチを聴いてみよう。)


わたしはまだ20代だったけれど

ご夫婦を家に招待してランチをご一緒した。

お話しするのも料理をするのも緊張したのを覚えている。


国家どうしのことを一個人としてどうすることもできないけれど

草の根的に自分のまわりでできることだけは

心をこめてやってきた。


これからもそれはつづけていきたいと思う。


* * * * *

昨夜はコンセルトヘボウで大好きなブラームスのヴァイオリン協奏曲を聴いた。


さいごに父に会ったとき、

母や母方の家への生涯の不満をすべてわたしに向けて

コンサートに行くのも贅沢なように言われてしまったのだが、

もう亡くなったのだからそういうこだわりはなくして

いっしょに行こう、の気持ちをこめて

父がトルコで買ってきてくれたトルコ石のペンダントをつけていった。


父との関係の不穏さから、それをつけていて

あまりいいフィーリングではなかったので

つけるのを避けていたのだが、

もしそうだとしても、それも含めて受け容れよう、ときのうは思えたので。


ブラームスはいままで聴いたどの演奏よりもゆっくりだったのだが、

コンサート後に上のカフェで開かれた交流会で

ヴァイオリニスト、Sergei Khachatryanさん本人から

その心意気を聞くことができた。


(英語をパーフェクトに理解できないのだから

録音してくればよかった。

ブラームスのピュアな美と向き合えば、

〈テンポ〉などという言葉は関係ない、というようなこと。)


質問の時間もあったのだがさすがに勇気が出なかったので

終わったあと、セルゲイさんに駈け寄って

アンコール曲を教えてもらった。


舞台上での説明では故国アルメニアの曲、ということ以外

聞きとれず、何人かの人に聞いてもみな聞こえなかったそう。


とても悲しいメロディーで、

もっと陽気なアンコール曲でもよかったのでは、という気もしたけれど

それがとてもしっくりと心にまっすぐ入ってきたので

どうしても教えてほしかったのだ。


ボロボロな英語になってしまったが

大勢の人たちが待つなか、

わかりやすく書いてくれた。


YouTubeで探したら、ご本人の演奏で見つかった。


今年はちょうど第1次大戦でのアルメニアのジェノサイドから100年で

亡くなったアルメニア人に対する畏敬の念で

コミタスの民族音楽をアンコール曲に選んでいるよう。


ブラームスの音楽をつうじて

アルメニア人の気持ちに触れることになり

そういう意味でも音楽のもつ力を感じた。

ぜひ聴いてみてください。





世界じゅうの人が戦争の悲しみを遺伝子のなかに受け継いで

それでも自分たちにできる精いっぱいのことをして

おたがいによいものを与え合っているんだな――


そんな想いになれた夜でした。


父のペンダントのことはまたあらためて書きたいと思います。


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(左がセルゲイさん。

みんなに向かって話すときはクールでウィットに富んでいて、

英語ボロボロで熱心なアジア人のおばさんには

やさしい笑顔、温かく力強い握手でした。)
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by orandanikki | 2015-08-16 00:36