オランダ暮らし満30年、やっぱり翻訳つづけてます!
by orandanikki
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2015年 07月 19日 ( 1 )

2015年7月18日

今日はチーおじちゃんの屋台にチーズを買いに。

(息子が子どものとき、チーズ屋のおじちゃんを

チーおじちゃんと呼んでいたので、いまだに。)


日持ちするよう、塊をいくつかバキュームしてもらう。


秋に父にお別れにいくときチーズをおみやげにもっていったのだが

そのとき、はじめてチーおじちゃんの奥さんと話をした。

(チーおじちゃんの屋台は21年前からあったけど、

奥さんはわたしより若くてまだそんなに長くはいっしょでないよう。)


父の病気のことから、ちょうど彼女が読んでいた

腸内のバクテリアに関する本の話になり、

チーズ屋さんをしながらむずかしい本を読んでいるのに感心して

はじめてとは思えないくらい色んな話をしたのだった。



4月に日本に行くときは

屋台に寄ってチーズを買う気力がなくて

アルバートハインで真空パックになったものを

買っていったのだが、

やっぱりチーおじちゃんのもののほうがおいしいから。


注文をしてから買い物へ。

もうだいぶ前のことだから奥さんは覚えていないかもしれない。

注文したときも特に話はしなかったし、

受け取りにいってもべつに話さなくてもいいかなぁ、と思いながら

時間をつぶして戻った。


支払いを終わって帰ろうとしたとき

チーおじちゃんと言葉を交わしていたわたしはやっぱり……


「この前、チーズをバキュームしてもらったとき、

奥さんととても興味深い話をしたの」と言って、

その後の話をはじめていた。


それまで距離を取るように背中を向けて

チーズを削る作業をしていた奥さんが

「覚えてる。胃腸の話だったよね?」とこちらを向いた。



父とわたしの関係性について

まるでカウンセラーのような話をしてくれるので

「なんでそんなに知ってるの?!」と聞くと、

「スピリチュアルなことに対する興味」とのこと。


そこから一気にディープな会話になっていった。

「わたしのだいじな数字は◎なの」という彼女に

「わたしのは☆!」


日常のなかの数字(日付とかレシートに並んだものとか)を

自分と同じように眺めたり足し算したりして

〈しるし〉を探そうとする人にはじめて会った。


占星術と干支に詳しくて

わたしの誕生日を書きとめて、わたしについて話してくれた。

卯年だけど1月生まれだから寅で…というのもスラスラ出てきてビックリ。


「老人と深いつながりがあるでしょう?」と言われて

毎月の勉強会の話をした。


「外国人はわたしだけなんだけど、

みんなが喜んでくれるからかならず行くようにしている」と言うと、

チーおじちゃんが「ぼくにとってキミは外国人ではないよ」と言ってくれた。


ほんとうに、心が開いていれば外国人とか関係ないんだ。


奥さんとチーおじちゃんとわたし、

話をすることの大切さに共感しあって

名前で呼び合う間柄に変わっていた。


父のことはふだんは落ち着いているけれど

ふと予想もしないときにさまざまなことが浮かんできてしまう。

わたしにとってチーおじちゃんの屋台もそういう場所なのだが

(父がいつもチーズを楽しみにしていてくれたから)

それも正直に話したことで

深い話ができてよかった。


お店で客商売をしている人たちのなかには

大学で学んだ心理カウンセラーよりもずっと

色んなことのわかったすばらしいカウンセラーのような人もいる。


自分がだれかのためのカウンセラーになっていることもあるし、

みんながおたがいそういう役割を果たせばいいんだ。



ただチーズを買いにいっただけなのに、

ワクワクするすばらしい時間を過ごすことができた。

そしてそれは毎日、どこででも起こりうること。

わたしはそれで元気をもらって生きている。



昨秋の日本でのこと――

渋谷で何十年ぶりかの小学校の同級生と待ち合わせているとき

スクランブル交差点で腰が90度近く曲がった

小さなおばあさんがすぐ近くに立った。

このおばあさん、どうやってひとりでここを渡るんだろう、と思ったわたしは

「おばあちゃん! いっしょに渡りましょうか?!」と声をかけていた。

すぐに笑顔で気持ちよく返事をしてくれて、

手をしっかりとつないで、

ゆっくりゆっくり交差点を渡った。


あの時間も特別だったなぁ。



色々な場所での人とのふれあいをたいせつにしていれば

きっとまちがいのない方向に進んでいけそうだ。




(ちなみに、今回のチーズはわたし用ではありません。)
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by orandanikki | 2015-07-19 00:20