オランダ暮らし満30年、やっぱり翻訳つづけてます!
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2014年 08月 14日 ( 1 )

おかえり!

息子が帰ってきた。


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「ファッション誌を買ったよ。服を見るためだけに」と言うので

「メンズ・ノンノ?」と聞いたら、まさしくそれだった。


新しい服や靴がうれしくて家でも着て、履いている。


どんなおいしいものを買ってきてくれるか、と楽しみにしていたのだが

(おせんべいでもコンビニの駄菓子でもなんだってよかった)

なんと、大きなスーツケースいっぱい服で食べ物が一切なく……


母と息子のあいだにどんよりと険悪な空気が流れた。


リストに書いていたものはいっしょうけんめい探して買ってきてくれたが

なにかおみやげが他にもあると思っていた。

いままで日本に行くたびに色々とおいしいものを持ち帰ってきてたから

当然、彼もそうするだろうと思っていたのだが、

〈おみやげ〉という概念も彼には備わっていなかったよう。

(オランダからは気を利かして

自分でも色々買っていったんだけど。)


リストに書いてあったら買ってきたという。

「なにかおいしいもの」と一言、書いておけばよかった。


(彼女のお菓子があるようなので、

それをみんなで分けることになるようだが

あまり期待しないようにしよう。)


売り言葉に買い言葉で

「自分をだいじな人間だと思っているみたいだけど

日本でショッピングしてるときに

あんたのことなんて思い出さないんだよ」と言われた日には

ガ~ン。


わたしは彼にとってだいじな人間でなかったんだ……

そう思うと、眠れなくなりそうだった。


結局、それは誤解と話し合ってわかったけれど

彼が5歳のときからお友だちの家族と旅行に行っても

わたしたちのことはぜんぜん思い出さなかったのは事実。


寂しいようでもあるが、とてもありがたいことなのだと思う。

それに、母のことを思っておみやげをえらぶような子じゃなくて

よかったんだよね!? と電話で母と大笑いした。

(でも、コンビニでたった1個のお菓子で十分だったのにね、とも。)


そもそも、彼女が食の細い子でもあり、

日本では時間を惜しんで観光していたため

昼食はほとんど取らなかったそう。

日本で痩せて帰ってくる、という珍しいことになっていた。


そして、実はおみやげどころでないほどタイヘンだったことが

徐々にわかってきた。


電車に間違えないように乗ったり

彼女の通訳をしたり、

楽しい旅でもあったけど、

常に気が抜けずにタイヘンだったのだ。


「おばあちゃんに☆☆☆のこと、守ってあげてねって言われたけど

ぼくのことは誰が守るの?! って思ったよ」という息子が

いとおしくなった。


家族の会食の席ではみなが彼女に気をつかって

話しかけてくれるあまり、

自分ががんばってすばらしい研修先を見つけた話は

聞き流されて話せなかったそう。

わたしがいたら、「トマもがんばったんだよ」と

フォローできたのだが。


それでも、おばあちゃんとは2年前も今回も

深い話ができて、人生のアドバイスももらえたと喜んでいた。


おじさん(わたしの弟)やわたしの友だちが

英語がよくできることにも驚いていた。


たまには、デパートの中だけででも別行動ができるように

まちがいのない日本の携帯を2個、借りていたのだが

その出番もなかったようで、わたしもちょっとガッカリ。


彼女をおじいちゃんとおばあちゃんに紹介するという目的は果たせたし

彼女に日本を見せることができ、

誰かといっしょ、あるいは2人で楽しいことがたくさんあったけど、

息子はちょっと不完全燃焼のバカンスだった。


彼女がもう少し、積極的だと息子はラクだし

彼女自身ももっと楽しめたのだが、

それは言っても仕方のないこと。


この旅はこれで十分、大きな意味があったのだと思う。


わたしと息子はいっぱい話し合ったので

すっかりまた仲良しになれた。

もっと懐が深くて、

おいしいものがなにもなくても

最初から機嫌悪くなったりしない人間だったらいいのだが、

無理でした。ゴメンね。


「トマ、タイヘンだったんだね。かわいそうになっちゃった」と

3人でそうめんを食べながら言ったら、すかさず夫が

「えっ、いまごろ気がついたの?! 

パパには最初からわかってたよ」

「なんで?」

「パパはずっとテンジョウビンだったから」

「あっ、そうか!」


息子が小さいときに〈添乗員〉と聞いて、

「パパは天上ビンでぼくが地球ビン!」と言って以来、

旅行中の夫はテンジョウビンというあだ名になったのだ。


オランダでのふだんの生活では

わたしがなんでもやっているので

旅中は夫にまかせきり。

テンジョウビンの苦労をわたしは知らずにきてしまった。


「じゃあ、パパがどんなにタイヘンだったかわかったんじゃない?

なんであんなに旅行のとき、怒ってたかも」と言っても

息子にはそんな記憶はなかったよう。


とりあえず、ほんとうによくがんばったと思う。

自分がこの1年でまた人と色んな話のできる

社交的で積極的な人間に変われたことも

旅行をとおしてわかったよう。


おとなしい彼女にも変わってほしいようだけど、

励ますことも、そのままの彼女を受けいれることも

どちらも大切。

みんなそれぞれ、変われる面と変われない面があるから。


変わっていくこと、成長していくことの楽しさを

息子は知ることができてよかった。



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弟が連れていってくれた京都のあまり知られていないお寺での写真。

(並べて撮っただけなので、わたしの影が映ってる。)


トムプースが食べたいというので、

3人でおやつに食べました。
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by orandanikki | 2014-08-14 00:27