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2014年 02月 13日 ( 1 )

オランダの教育のゆくえ

日本の小学6年生にあたるグループ8でおこなわれてきた

Citotoets(シト試験)の時期が来年から変わり

中学進学の際、中学側が入学を許可するかどうかという判断に

いままで以上に担任の先生の評価が重要になることになった。


Citoなんて時代遅れ、

知識が多く、良い点を取れる子どもが

将来、社会で成功するとはかぎらない、

担任であるわたしのほうがCitoなんかより正しく

子どものことを評価できる! --

そんなことの書かれた新聞記事(こちら)を読んでぞっとした。


何度も書いてきたけれど、

うちの息子は日本風に勉強ができて

オランダ風のプロジェクトは好きでない、という子どもだった。


プロジェクトではやる気を見せないので

「わたしがこんなにいっしょうけんめい、楽しくできるよう工夫しているのに

やる気がないトマを見るとイライラするのよ!」と担任に言われたこともある。


勉強に関してはなんでも簡単にできるので

やる気を見せたことがない。

勉強は最小限で済ませる子だったので

本人としては小学校ではまったくなにも学ばなかった、という印象らしい。


通知表の点数はよくても

先生の評価があまりに否定的なので、息子をよく知る校長に

「トマはここに書かれているような子どもじゃないよね?」と話しにいき、

校長のアドバイスで担任に話して

通知表にポジティブなことを書き足してもらったこともある。


話し合いの際、担任には

「だって、彼はオランダ語もクラスで一番なのよ?!

(なのになぜ文句を言ってくるの?)」と言われたが

そんなことは通知表のどこにも書いていないので

わたしが知る由もなかった。


勉強ができるということはまったく評価に値しないことと

理解されているんだな、と寂しく思った。


いつもいつも、息子をかばわなければならなかった。

そうじゃない、息子はほんとはやる気のある子どもで

家ではこんなに本を読んでいるのだ、とか。


中学では成績では確実に大学進学コースのギムナジウムに行けたが

担任には「やる気がないと、頭がいいだけではギムナジウムでは

やっていけないから、トマには勧めない」と言われたのでまた

だからそうじゃないんだってば! と心のなかで叫びつつ、

冷静に、息子がギムナジウムに適していることを説明した。


残念だけど、オランダの教師のレベルを見ていて

一人の人間のだいじな将来を左右する評価を

正確にできるとは思えない。

担任の先生にだいじな子どもの将来を左右されてたまるか! と

誰でも思うはず。

それを補ってくれるのが点数で学力のわかるCitoだったのに。


もちろん、試験結果がよくなくても秘めた能力のある子どもが

来年度からの方法ではギムナジウムに行けてバンザイ、

ということもあるだろうけれど。


でもギムナジウム側としてはやはり伝統ある学校のレベルを保つため

Citoの結果を重視する、とすでに言っているところもある。


上の新聞記事で出ていた例では

モロッコ人児童で兄が3人ともVMBO(職業訓練校)に通っていたら

担任は色眼鏡でその子もVMBOに送る可能性が高いのではないか、ということ。


これまでにもすでにCitoの結果がよくても移民の子どもには

白人オランダ人児童よりも低い評価をあたえがち、という問題が存在している。


制度が変わり、やっぱり失敗だった、ということになるまでに

自分を理解していない担任に不当な評価を受け、

レベル以下の中学に進学せざるをえなくなった子どもは

犠牲者になってしまう。


なににつけても親がしっかりと見張っていなくては。


もし息子が来年、グループ8だったとしたら、

ギムナジウム、大学と進めなかったかも、と思うと恐ろしくなる。


あれこれ変わるオランダの教育。

もっと世界に合わせてエリート教育に力を入れる、っていうのもあったけれど

やっぱり全体の流れとしては、

成績がいいということが軽視されている感が否めない。


あくまでわたしの主観で、

プロジェクトが大好きで成績は中くらい、という子だと

わたしと正反対の意見なのだろうし。


教師自体のレベルが高くないので、

教師になるための教育を見直すというのも

言われていることだし。


教育はほんとうにむずかしい。

一言で〈オランダ(あるいは他の国)の教育はすばらしい〉なんて

ぜったいに言えないこと。
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by orandanikki | 2014-02-13 21:48