オランダ暮らし30年目、やっぱり翻訳つづけてます!
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2013年 05月 23日 ( 1 )

こいのぼり

きのうはオクラホマシティで多くの被害が出て

お子さんも含めて亡くなった方々がいるのに

自分の思い出ばかりですみませんでした。


そのことに気がついてハッとして

同じ自然災害でも

心理的に身近に感じられたり

遠くに感じられたりするのだ、と知った。


福島のときには

自分が生きている意味がないとまで感じるような

虚無感に襲われたけれど、

世界中の天災にそう感じていては

きっと精神が壊れてしまう。

人間の脳はそのようにできているのだろうと思う。


人それぞれ、物事との距離の取り方はちがうし

それは先天的な脳のはたらきと

育ってきた環境によって決定されるものだから

天災だろうが身近な悲しみだろうが

反応の仕方が自分と異なっているからといって

そのことで他人を判断したりはできない――

そんなことを思った。



さて、今日はカレル・ヴァン・ウォルフレンさんのところにおじゃました。

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わたしが見れるように、と仕舞うのを待っていてくださったこいのぼり。

風が強くて、オランダのポルダー(干拓地)に

気持ちよさそうに泳いでいた。


楽しくお話しさせていただいた。

はじめてお話しさせていただいたのは

覚えていらっしゃらないだろうけれど

1999年のオランダ文学基金の食事会の席だった。

真向かいに座っていらして緊張した。


2度目はヘールト・マックさんとの日本にて。

3度目が3年ほど前、お宅にうかがったとき。

ずっと緊張していたけれど

今日はようやくふつうにお話しすることができた。

「カレル、je(親しい人に対する〈あなた〉)と言って」と言っていただいて

うっかりするとu(ていねいな〈あなた〉)になりそうになりながらお話しする。


(そういえば、この他にもルディ・カウスブルックさんのお葬式でも

お目にかかったことがあった。

ルディにも最初はjeというのがむずかしかったのを思い出した。)


実現したいと2人で考えていること、

自分にできるかぎりのことをしようと

心に決めて帰ってきた。


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『日本を追い込む5つの罠』をいただく。

1999年に「Read my book!」と言われていたのに

まだちゃんとご著作を読んだことがなかった。

(父がよく読んでいてファンだと伝えて、と言われていた。

ちゃんと伝えましたよ。)


失礼なことだけれど、その分、オランダ語を頑張って

『ヨーロッパの100年』を訳したし

(ウォルフレンさんが翻訳者として推薦してくださったことを

後で知った)、

ご自身もオランダの本はほとんど読まないとおっしゃっているので

わたしが逆であることもわかってもらえていると思う。


この本がきっかけとなって

これから日本についても理解を深めていきたい。

ヨーロッパ、そして世界を、よりよく理解することにも

繋がる気がするから。


ご家族に「この人は日本人なのに英語じゃなくて

オランダ語を話すんだ。変だろう?」と話してくださったり

電話で「日本人だけどオランダ人のようなもの」と言ってくださったり。

そういうことが嬉しい。


少しずつ、自分は進歩していけている。

人生は、お金をいっぱい稼ぐことだけじゃなくてもいい。

その国の人に認めてもらえること。

地味で確かな喜びがある。


そんな1日でした。
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by orandanikki | 2013-05-23 04:09