オランダ暮らし満30年、やっぱり翻訳つづけてます!
by orandanikki
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2016年8月15日

今年もテレビでハーグの式典、Indie Herdenkingを見た。

(日本軍降伏によりオランダ領東インドのオランダ人が

解放されたことをかえりみる式典。)


『よい旅を』を訳した際に詳しく調べていて、

サンフランシスコ平和条約でオランダ政府が

アメリカの提示した条件をのみ

調印しなければならなかったこと、

それにより日本軍抑留所に抑留された

個々のオランダ人への賠償金が

いちじるしく低くなってしまったことなどを知った。


それ以来、以前にもまして

ニュートラルな観点から式典を見るようになった。


30年近くあたたかくわたしを受けとめつづけてくれた

オランダへの感謝は個人的なものとして忘れず、

国どうし、国際間での事柄とは引き離して。


それらは個人の人間には

どうすることもできないから、

わたしはこれからも自分にできる翻訳をしたり、

いつまでもユーケスさんや娘さんとの

関係を大切にしたりするだけ。


オランダ人も日本人も他の国の人たちも

戦争ではみなが苦しむ。

繰り返されることがないように

個人でできることはしたい。


文学の翻訳なんてなんの役にも立たないような

無力感を覚えていた時期もあったけれど、

物語をとおしてたがいの気持ちが通い合うことは

やっぱり貴重なことだと思えるようになった。


そんななか、心にひびいた今日のスピーチ。

Iris Taalさんという高校生が

音楽の力について話していた。

こちらより。53分過ぎ


ユースオーケストラで演奏しているそうで、

音楽の人々を結ぶ力を日々、実感しているとのこと。


日本軍抑留所でも罰を受けて戻ってきた人を

慰めるために、みんなで歌ったりしていたそうだ。


彼女のスピーチに釘づけだったのは

実は昨夜のコンセルトヘボウでまったくおなじことを

感じていたから。


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しかも、はじめてのナショナル・ユース・オーケストラ(NJO)の演奏だった。

やっぱり若い人のエネルギーはすばらしいな、と思いながら

ベートーヴェンの交響曲7番と

ブラームスのピアノ協奏曲2番を体全身で感じていた。


客席を見ても、こんなに大勢の人たちが

ひとつになって音楽を楽しんでいることが

いつになく心にしみていた。


これならば戦争にならない。

これを守りつづけなければいけない。


そんなことを強く感じていたので、

自分の体験を尺度にして、

抑留所には音楽があったのか、という疑問から

調査をしてみたことを話す高校生に

共感をおぼえ、頼もしく感じた。


こうやって自分の心で感じ、自分の頭で考える人が

たくさんいて、

よい影響がどんどん広まりますように。


そんなことを考える今年の8月15日です。
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by orandanikki | 2016-08-15 22:55
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