オランダ暮らし30年目、やっぱり翻訳つづけてます!
by orandanikki
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2016年5月28日

何日か前、思春期の子どもを育てている人が

その大変さをメールで聞かせてくれた。


そのときには、うちはもう子育てが終わったので

ひとごとのように、あるいはセンパイのように思っていたのだが……


息子に今日は電話で怒鳴られてしまい、

あまりの理不尽さにおだやかな夫のほうが

怒ってくれたくらい。


原因である事柄の処理に夫と行ってきた帰り道、

〈いい人〉とか〈怒鳴ること〉について話した。


怒鳴る人の特徴は

自分の主張が正しくないことを自分で認めたくないから

どんどん声が大きくなっていく、ということ。


問題の処理に向かう道すがらは

しょうがないな、とも思った。


これが息子とわたしにあたえられたこと。

机上の学問では対処できないことがあるから

そこは息子がこれからの人生で学んでいくことだし、

わたしは自分の子育てがここにいきついたことを

きちんと受け留める。


そんなふうに、いつまでも学びはつづいていく。


前にも引用したけれど、

クロワッサンに載っていた佐藤愛子さんの言葉を思い出す。


「……だけど、情を抜きにした、すっきりした人生なんていうものが、

そもそも私には面白いとは思えないんですよ。

生きるというのは、したくないこと、面倒なことの連続。

ケンカのない日々なんて、気の抜けたビールみたいなものでしょう?

集まればケンカになるかもしれないけど、でも、

家族だからできるという部分もある。

それを本気で否定するのなら、

完璧に孤独に徹する強さを持たなくちゃいけないでしょうね」

(2015年8月25日特大号より)


母方の祖母はなんで父をこんなふうに育ててしまったんだろう、と

思っていたけれど、

わたしの子育てに似たところがあったのかもしれない。

あたたかい家庭をあたえたいという想いが裏目に出たのかも。


父の家庭内の理不尽さと外でのやさしさのちがいも

納得できなかったけれど、

それとおなじものを自分の息子に認めると、

人とはそういうものかもしれない、とすこし相対化できる。


息子とぶつからずにうやむやにする、という選択もあったが

きちんとぶつかって深い愛憎でつながることも

佐藤愛子さん流のよさがある。


父の弔問に来てくださった大学の同僚だった先生が

自分は娘とそんな深い関係にはないから

逆にうらやましい、と言ってくださったことも

また思い出した。


父が亡くなってからわかったのは、

地上での関係性だけがすべてではなく、

亡くなってから天国と地上にわかれての関係性も

つづいていくものだ、ということ。


最期に会ったときに

一方的なケンカをふっかけられて悲しかったけれど、

いまはいちばん応援してくれていて

いろんなサプライズを起こしてくれていると感じられる。


科学的な事実じゃなくても、

それがわたしにとっての真実。


息子との関係がこれからどうなっていったとしても

それを受け留めていこうと思う。
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by orandanikki | 2016-05-28 23:45
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