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子離れの夏
今日のジムでは「loslatenはむずかしい」という話を
よくおしゃべりする失業中の女性としていた。 loslaten(ロスラーテン)については何度か書いたけれど、 日本語には一語でぴったりくる言葉はない。 辞書には〈離す、放す、自由にする〉とある。 オランダ人は色んなことをloslatenしようとする。 しがみつくのをやめよう、 こだわりを捨てよう、 自分の心を解き放とう、という感じに。 子どもをloslatenすれば 子離れ、ということになる。 わたしはなかなか息子をloslatenできなくて 旅中も遠隔操作しようとする傾向があるから、 本人にまかせないとダメだね、 でもloslatenがいちばんむずかしい、と話したのだった。 でもまぁ、心配するのは親ならばあたりまえかな。 そして、心配しつつ、けっこう楽しく暮らしてもいる。 あっという間に帰ってくる日になりそうだ。 息子の部屋―― 洗濯機がレベルアップしたので、 青いカーテンをはじめて洗ってみた。 そう、20年ではじめて(爆) それはそれはどす黒い水が出たけど、 その後は澄んだ水に変わったのでホッ。 レースのカーテンも数年ぶりに洗い、 今日はカビキラーで窓枠とその周辺をきれいにした。 明日はさっと部分的にペンキを塗る予定。 最近の晩ごはんは―― テイクアウトの中華も夫と2人なら ナシゴレンスペシャル1品で十分だし、 「また今日もカンタンパスタ?! ムズカシイパスタにして」と言われることもない。 夫とチベットのライスターフェルにも行ってきた。 帰りには―― スタバにて フラットホワイトを奮発。 ちょうどゲイパレードのコンサートをやっていた。 のんびりと、運河を越えて散策。 ちょっとサボっていても 「ちゃんと仕事してるの?」と怒られることもないし、 夫に文明の利器の使い方を教えてもらっていても 呆れた顔で見て、首を横に振られることもない。 1日に何度も冗談で大笑いさせてくれることもないけれど、 息子に似たような冗談を自分で夫に言って 勝手に笑ったりしている。 最近は3人での暮らしがあとどのくらいつづくだろう、と 楽しいのと寂しいのがセットのような日々だったけれど いまのような暮らしになるなら それはそれでまた楽しい―― そんなことを感じられた夏。 ちょうどわたしがヨーロッパに1人旅をしていた年。 自分の旅がまだつづいているみたいなのに いつのまにか大人になった息子が旅しているなんて 不思議な気がするけれど、 それが人生というものなのだろうな。
by orandanikki
| 2014-08-06 04:27
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