オランダ暮らし満30年、やっぱり翻訳つづけてます!
by orandanikki
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オランダの人種差別

きのうはオランダのすばらしさを書いたけれど、

コーヒーをこぼした後、友だちに聞いたり

家で息子に聞いたり

フェイスブックなどで読んだり

テレビで見たりして

歌手ゴードンの差別発言には呆れた。


新たなスター探しの番組Holland's Got Talentで

中国人男性が出てきたとき

「どのアリアを歌うのか?
(中華料理店メニューの)39番、ライス付き?」

みたいなことをしつこく言って笑いをとろうとしていたのだ。


女性審査員のシャンタル・ヤンセンも同レベルだったなか、

アメリカ人コレオグラファーの審査員がオフレコで

ゴードンにそんなひどいこと言ったらダメだろう?!と

注意して「Wat?!」と驚くゴードンの声が

他の番組で流れていた。


ヘールト・ウィルダースにせよゴードンにせよ

まずいちばんに思うのは

親の教育が悪かったんじゃないかということ。

差別しないように育てるのが鉄則だと思うのだが。


でも、犯罪をおかすのは脳の欠陥であって

教育のせいではない、とする脳科学を

わたしはそうだと思っているのだから

そうすると、差別意識というのも

脳の仕組みによって起こることなのかもしれない。


(そういえば、「親の顔が見たい」という

表現はオランダにはない。)


ゴードンだって、好き好んで

こんなバカな人間でいるわけではないんだろうし。


良識のあるオランダ人のほうが多いことが幸い。

極右翼が勢力を増してきても

オランダはかならず反対方向に振り戻る――

わたしはそう見ている。


そういえば4年前にヘールト・マックさんと奥さまと

日本で話したときには

ウィルダースの勢いを心から心配している彼らに対して

わたしは上に書いたように言っていた。


いま、大学で歴史を学び

ユダヤ人の迫害について深く掘り下げて読んでいる息子は

ニュースでオランダの人種差別が話題になっていると

「もうすぐアメリカにemigrerenしなきゃ」と

冗談だけではなさそうに何度も言っている。


ズワルテ・ピット問題に関しても

政治家の態度にはガッカリ。

(政府で論議するようなことではないという。

マルク・ルッテ首相にいたってはインタビューで

「ズワルテ・ピットっていう名前なんだから

ズワルト(黒)に決まってるんだ」と言っていて

こんなバカな人が首相なのかと愕然とした。

賢明なる副首相のローデワイク・アッシャーまで

子どもの祭りなんだから、

人種差別うんぬん言うのはおかしい、みたいなことを言っていたし。


そんななか、黒く塗った顔のズワルテ・ピットではなく

顔に煤がついたように黒色を塗った子どもを

広告のモデルにしている店は、

ちゃんとした意識をもっているんだな、と株が上がる。


オランダ、いいところがいっぱいあるけれど

意識の低いバカな人もたくさんいる。

世界中、そういうものなのだろうけれど。


どこに住んでいいても

すばらしいと思える人とつきあうに

越したことはないけれど

仕事や学校で避けられない人間関係も

たくさんあるし、

むずかしいですね。


ゴードンに言いたい放題言われた

中国人男性の気持ちや意見を

聞いてみたいものだ。


たとえその国の国籍をもっていても

戦争などでは保障にはならないことを

『ヨーロッパの100年』で知った。


息子のアメリカ移住がいつまでも

冗談であることを祈ってやまないけれど、

なにかあっても息子の彼女は

すべてをかけて息子をまもろうとしてくれる人――

そんなことも感じていたり。


生まれた国ではない国に暮らしていると

色んな根源的なことを

深く考えずにはいられない。
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by orandanikki | 2013-11-22 23:09
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